新しくなった自動販売機から紙幣投入口がなくなった――。コカ・コーラの商品を扱っている自動販売機に驚く投稿が2024年10月中旬にSNSで話題になった。日本コカ・コーラは10月15日のJ-CASTニュースの取材に対して、紙幣を使えなくした直接の理由の説明は避けたものの、背景には電子決済のニーズの高まりがあるとしている。

「年々電子決済のニーズも高まっています」

SNSで注目を集めたのは、硬貨投入口はあるが紙幣投入口がない自動販売機。クレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済は利用できる。21年に発行された新500円に対応しているとも記載されている。

この自動販売機を紹介した投稿をきっかけに、SNSでは「紙幣対応やめたらコストを抑えられそうですね」「新紙幣対応にするのにかかる費用と見合わないんだろうな」「盗難対策としても効果あるのではないでしょうか?」といった様々な意見が上がった。

日本コカ・コーラの広報部は15日、「年々電子決済のニーズも高まっています」と取材に回答。同社の公式アプリ「Coke ON」 取引のうち約7割がキャッシュレス決済を選択しているとも明かす。

「コカ·コーラ社では、今回お問合せいただいた紙幣投入口のない自販機だけでなく、電子マネーやQR決済など様々な決済手段に対応した自販機などを多数展開しています」

詳細な対応台数や展開エリアは公表していない。今後の方針について、「自販機を使っていただく方の利便性やニーズを考慮した決済手段の拡充も図りながら、製品をお届けしていきたいと考えています」と説明している。