10代女性、2台目で動画見つつ、1台目で素早くメールを返信

――10代女性が突出して多いことに意外感があります。いくら高額にならない料金プランが用意されているとはいえ、収入が少ないはずだし、どういう使い方をしているのでしょうか。

近藤勢津子さん 1台目ではメッセージなどを使いつつ、2台目では動画や音楽、SNSなどを主に利用している、などの使い方が考えられます。また、データ保存用に利用している、ということもあるようです。

10代女性はコミュニケーション・メッセージの利用がほかの世代より多いため、コミュニケーションと動画・SNSなどを同時に利用できるよう、複数デバイスを利用しているのかもしれません。2台目で動画を見ている時に1台目にメッセージが来ても、動画を中断することなく、素早く返信する、というような使い方ができるかと思います。

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デジカメやゲーム機など、ガジェット好き男性が複数台持つ

――なるほど。しかし、男性ではむしろ10~20代より40、60代に多く、2割近くが2台以上持っています。これも気になります。管理職年代となり、ビジネスに使うケースが増えているのでしょうか。

近藤勢津子さん ビジネスに使っている方もいらっしゃると思いますし、プライベートで使っている方もいらっしゃるかと思います。わたしの周囲ではこの世代は、デジタルカメラや音楽プレーヤー、または携帯ゲーム機といったガジェット好きな男性が複数台持っているケースが多いです。

――1台目と2台目の組み合わせでは、男性は「スマホ+スマホ」が中心ですが、女性では「スマホ+タブレット」が非常に多いです。10代女性では6割以上、50~60代でも半数以上。女性たちのタブレットの使い方は?

近藤勢津子さん 10代は、女性だけでなく男性もタブレット比率が高くなっています。これは、コロナ禍を経たオンライン授業や、小学校でのICT授業「GIGAスクール構想」でタブレットを使っている影響もあると考えています。

高齢層でいいますと、女性は特にシニア層ではPCの利用よりスマホの利用のほうが多く、「画面の大きいICT端末」として、PCよりも手軽なタブレットを利用しているのでは、と考えています。

――今回の調査で特に強調しておきたいことがありますか。

近藤勢津子さん スマホやタブレットの使い分け利用をされている方が一定数以上いらっしゃいます。生活をより便利に豊かにするツールとして、ご活用いただければと思っています。

(J‐CASTニュースBiz編集部 福田和郎)