「油・水なしで焼ける」とうたった冷凍ギョーザを調理したところ、皮が焦げてフライパンにこびり付いたとして、X上に写真が投稿され、関心を集めている。

解説通りにしたというが、なぜ「油・水なし」で上手に焼けなかったのだろうか。その考えられる理由などについて、販売元のイオンリテールに聞いた。

「フッ素樹脂加工されているプライパン」が条件だった

フライパンの上に、餃子の皮が点々と焦げ付き、その周囲も餃子の羽根が赤茶けてこびり付いている。

この写真は、2024年10月16日にXで投稿され、大きな話題になった。

投稿者によると、流通大手イオンのブランド「トップバリュ」の冷凍食品「ギョーザ」を用意し、パックに入っていた12個をフライパンで焼いた。「油・水なしで焼ける」とあり、解説に従って忠実に調理したという。

ところが、写真のように皮がフライパンにこびり付き、解説通りにしたのになぜなのかと嘆いた。

この投稿は、1万件以上の「いいね」が集まり、様々な意見が書き込まれた。

同じように焦げ付いたとの体験談もいくつか寄せられ、調理後に皮が焦げ付いた写真を投稿する人もあった。一方、「表記通り油・水なしで綺麗にできた」といった声もみられ、議論が交わされている。

実は、イオンの商品のパッケージには、「油・水なしで焼ける」とのPR文に注釈が付いている。

それは、「フッ素樹脂加工されているプライパン調理の場合」ということだ。また、「こげつきやすいフライパンの場合は、少量の油をひいてください」とも記されている。

このことから、「これ、フライパンに問題があるかも」「焦げ付くフライパンだとそもそもダメですよ」などと投稿にアドバイスする向きもあった。

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「フライパンが古くなると、加工が取れてしまう」

投稿者も、リプライに応じながら、ギョーザが焦げ付いた理由について、自ら考察した。その結果、フライパンが古くなって、フッ素樹脂加工のコーティングが表面からなくなっているからだろうとの推測に落ち着いた。

スーパーなどで商品を販売するイオンリテールの広報部は10月17日、J-CASTニュースの取材に対し、ギョーザが焦げ付いたのは、フライパンの状態が主に関係しているとの見方を示した。

「こげつきやすいフライパン」には、フッ素樹脂加工されていない、加工が剥がれていたり傷が付いていたりする、鉄でできている、の3つがあるという。

「長期間使われた古いフライパンは、色んな加工が取れてしまっている状態になっています。焦げ付きやすくなっており、この状態では油をひいた方がいいという感覚になります」

焦げ付きについては、調理するときも注意すべき点があるとした。

「火の加減としては、解説にありますように、中火で5分蒸し焼きすると、焦げ付きにくくなります。多少の焼き目があった方が美味しくなりますが、手順通りにした方が、皮がべったりこびり付きにくいですね。フライパンに他の調味料が付いている場合なども、焦げ付きやすいことがあります」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)