「不幸中の幸い」な出来事
結婚式場の近くにある大きな病院に救急車で運ばれた知人。結婚式当日は日曜日。しかし幸いなことに、その日は脳専門の医師が当番医だったのです。
検査を受けた結果、診断名は「右脳の脳梗塞」。原因は不明ですが、右側の脳の血管に血栓が詰まり運動障害を引き起こしていたのです。知人はすぐに緊急手術をすることに。「もし対応が遅れていたら命が危なかったし、後遺症がかなり出る可能性があった」と医師から言われたそう。式場に看護師が複数名いて適切な処置をしてくれたこと、救急車が早く到着したこと、近くの病院に脳専門の医師がいたことで、処置が早くでき一命を取り留めて、さらに後遺症が軽度で済んだと言います。
知人は自宅から遠く離れた場所で、突然に入院生活が始まりました。見ず知らずの場所での入院生活はとても不安だったそう。しかし入院中に家族や親戚がお見舞いに来てくれたことが心の支えになっていたそうです。
入院中はずっと、おいっ子の結婚式に参列できず、おいっ子に迷惑をかけてしまったことに申し訳なさを感じていたと言う知人。知人のおいっ子夫婦も何度かお見舞いに来てくれたそうです。その度に「ごめんね」と謝ったと言います。結婚式の写真を見せてもらって改めておいっ子夫婦に「おめでとう」を伝えられた知人でした。
治療とリハビリのかいあって、徐々に症状が回復し、話すことも歩くこともできるようになった知人は、約2カ月の入院生活を経て無事に退院しました。
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まとめ
脳梗塞を患い、「気付かないうちに無理をしていたのかな。おいっ子には申し訳ないけれど、命が助かって本当によかった」と語る知人。おいっ子の結婚式に参列できなかったこと、おいっ子に迷惑をかけてしまったことに今でも罪悪感を感じているそうです。
知人は現在、左手に少しまひが残っているものの、日常生活に支障はなく元気に暮らしています。私は知人の命が助かってよかったと心から思います。これからも無理をせずに過ごして欲しいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
監修/菊池大和先生(医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長)
地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
イラスト/あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
著者/小柳 百合
20代女性。やんちゃな兄妹の子育てに奮闘する、元看護師ママ。趣味は温泉巡りと手帳タイム。子どもの寝かしつけ後に温泉のリサーチと、手帳を書くのが楽しみ。