佐賀で弁当を製造販売する老舗「中央軒」が2024年10月17日、駅の販売店で弁当を万引きされる被害に遭ったとXで報告した。

中央軒は、新鳥栖駅・鳥栖駅で売店を運営。JR九州の「第14回九州駅弁グランプリ」(24年)で特別審査員賞を受賞した名物「かしわめし」のほか、そば、うどんも提供する。

「万引きするぐらいなら中央軒本社へ」

中央軒の公式Xは17日、「お願いです本日、鳥栖駅5・6番ホーム中央軒売店で…お弁当取らないで下さい…返して…もう取らないで…」と投稿。「この駅弁も美味しいんだから!」と販売商品である「肥前路弁当」の写真を添え、「万引きは犯罪です!!!!」と訴えた。

一方で、「販売スタッフさん1人でお客様をお待たせする事もあり申し訳ないですが…」と駅売店をめぐる事情に触れつつ、「取らないで下さい!!宜しくお願い致します」とあらためて呼びかけた。

続く投稿では、「お腹空いてお弁当取るぐらいなら、中央軒本社へ相談に来て下さいよ…何が理由か年齢が何歳かわかりませんが…万引きは犯罪ですから…お弁当取られた事よりこんな事があった事にちょっとショックですね」と悲痛な思いを明かしている。

一連の投稿に対し、ユーザーからは憤りや同情の声が寄せられ、店は「皆様、一緒に怒ってくれたり悲しんでくれたりありがとうございます」とコメント。「犯人探しはしません」とした上で、「怒りより悲しさと寂しさですね」「何でそんな状況に…僕は心から美味しいって思って食べてもらいたいっていつも思ってます 本当に万引きするぐらいなら中央軒本社へ」と締めた。