韓国プロ野球(KBO)のKTウィズに所属する元阪神タイガースのメル・ロハス・ジュニア外野手(34)が、11月に開催される第3回WBSCプレミア12のドミニカ共和国代表に選出された。複数の韓国メディアが2024年10月18日までに報じた。
WBSCプレミア12で日本、韓国と同組
今シーズン韓国球界に復帰したロハス・ジュニア。4年ぶりの韓国リーグだったが、シーズン序盤から打撃が好調で、144試合に出場して打率.329、32本塁打、112打点を記録し完全復活した。
チームはリーグ5位で準プレーオフに進出。リーグ3位のLGツインズとプレーオフ進出をかけて争い、通算2勝3敗で敗れプレーオフ進出を逃した。
地元メディアによると、ドミニカ共和国野球連盟は10月9日にロハス・ジュニアを、WBSCプレミア12の同国代表に選出したことを発表した。
WBSCプレミア12は12か国・地域が出場し、11月10日に開幕する。1次リーグは、6チームがA組とB組にそれぞれ振り分けられ、総当たり戦で行われる。
A組は、メキシコ、米国、ベネズエラ、オランダ、パナマ、プエルトリコが入り、B組は、日本、韓国、台湾、キューバ、オーストラリア、ドミニカ共和国が入った。
ドミニカ共和国は16日に韓国、18日に日本と対戦する。
韓国メディア「エキスポートニュース」(ウェブ版)は、「KTウィズのロハス、プレミア12ドミニカ共和国代表抜擢…韓国人選手と対決する」とのタイトルで記事を公開した。
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「KTウィズの投手たちと勝負を繰り広げる場面に期待」
記事では「ドミニカ共和国は韓国と同組のB組に属しており、ロハスが韓国投手たち、特にKTウィズの投手たちと勝負を繰り広げる場面が期待される」との見解を示した。
韓国日刊紙「中央日報」(ウェブ版)は、「プレミア12で韓国の仲間と対戦するKTウィズのロハス…準プレーオフの悔しさを取り戻す」とのタイトルで特集記事を組んだ。
「中央日報」の記事によると、ロハスは韓国シリーズ(日本の日本シリーズに相当)進出を目指していたため、当初、WBSCプレミア12の出場は考えていなかったという。ところが、チームが準プレーオフで敗退したため、代表入りを決めたという。
ロハス・ジュニアは同メディアの取材に対して、「KTウィズの仲間と対戦することは考えていなかった。しかし、国を代表する大会であるだけに、韓国でプレーした時のように体を整えて出場したい。準プレーオフでの悔しさをプレミア12で取り戻したい」と力強く語ったという。
ロハス・ジュニアは17年から20年シーズンまでKTウィズでプレーし、20年シーズンに打率.349、47本塁打、135打点を記録。本塁打王と打点王のタイトルを獲得し、シーズンMVPに輝いた。
韓国での活躍が評価され、20年オフに阪神タイガースに移籍。主砲として期待されるも、2年間で通算17本塁打、48打点、打率.220と振るわず、22年オフに退団した。
その後、メキシカンリーグを経て24年シーズンに古巣・KTウィズに入団。復帰1年目のシーズンで「3割・30本・100打点」を記録し、完全復活を果たした。