当時35歳の友人は、育児や家事にも協力的な夫に不満がなく、いつも夫のことを褒め、夫に対する感謝の言葉を口にしていました。しかしある日、「実はセックスレスで悩んでいる」と打ち明けられます。そして、それを解消したくなったのか、友人は不倫に陥ってしまうのです……。
家事に育児に協力的な夫に対しての悩み
当時35歳の友人は、小学5年の娘と夫の3人暮らし。共働きで、夫は休みが週1回と少ないながらも、積極的に家事や育児を手伝ってくれていたそうです。いつも友人は、夫に関して「仕事の日でも料理を作ってくれるし、子どもの面倒もしっかり見てくれるし、不満ないなぁ」と言っていました。
ある日、友人に会った私は「あなたの旦那さんはいいよね。家事も育児も協力的で。うちの夫はまったくしないよ」と愚痴をこぼしました。すると友人は「そうなんだけど、実は……」と言うか言うまいか悩んでいる様子でしたが、少し間が空いた後に「セックスレスなんだよね」とぼそり。問題がないのかなと思っていた友人にも悩みがあることを知りました。
何回か友人から夫を誘ったものの「今日はもう遅いから」「明日仕事が早いんだよ」などと、毎回やんわりと断られたそう。友人は、「私が魅力的じゃないのかな? 好きって感情はなくなったのかな?」と、夫から愛情を感じられないことに不満を抱いている様子でした。
しかし、「家事や育児に協力的な夫に、これ以上のことを求めるのは欲張りな気がして」と、自分がわがままなのではないかと感じてしまっている友人。どれくらいセックスレスなのか友人に聞いてみると、「もう2年はしてないかも」と寂しそうな表情で答えてくれました。
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久しぶりに会った友人がまさかの…
半年ぶりに再会した友人に「旦那さんとどう?」と近況を聞いてみると、衝撃的な回答が返ってきました。
「実は…… 職場の人といい感じになって体の関係になっちゃって……」と、思ってもみなかったことを言いだしたのです。「旦那さんとそんなに関係が悪かった……? え? 不倫!?」と理解が追いつかない私。友人は「その人といると自分に魅力がまだあるんだって実感が持てるの」と、不倫相手によって自分の価値を感じているようでした。
友人の不倫相手も既婚者ではあるものの子どもはいないとのこと。職場で話す機会が増え、セックスレスに悩んでいると相手から打ち明けられたことをきっかけに意気投合したそうです。同じ職場なので平日の休みを合わせやすく、密会を重ねているうちに体の関係になったのだとか。
友人に「不倫はよくないよ」と伝えると、「わかってる。夫に対して罪悪感もある」と友人は申し訳なさそうな表情になります。「でも、やめられない」と友人はひと言。友人のことが心配だったものの、私はそれ以上問い詰めませんでした。
この日以来、友人のことが気になりつつも、予定がなかなか合わず会えない日が続いていました。