今回訪れたのは大阪・十三にある焼き菓子カフェ。SNSで見かけたイギリス菓子・イートンメスが気になり、取材を申し込みました。
お店を切り盛りするのは、3人の子育てを終えてから自分の夢を叶え、新たな目標に向かっているエネルギッシュな女性店主。「この仕事、好きだけどずっと続けていけるか不安…」と考える女性パティシエのみなさんにも、ぜひ知ってもらいたいお店でした。
「day to day」…日々の笑顔のお手伝い。ポジティブなエネルギーが溢れる女性店主の焼き菓子カフェ。
お店の場所は、大阪・梅田から2駅隣の(といっても淀川を越えるので近くはありませんが)「十三」という駅。京都方面・神戸方面・宝塚方面・箕面方面…とあらゆる阪急路線の通過駅になっています。
駅を降りて、下町感が残る賑やかな十三フレンドリー商店街を通過した場所にある、もといまロード商店街を歩くと、今回の目的地が。
雑貨店のような、美容室のような…おしゃれな外観です!オープンしたのはコロナ禍の2021年の秋。古い2階建てを綺麗に改装しているのだとか。
「dtd.cafe」というのは、「day to day」の略。日々の、日常の、といった意味を持っていて、日々の笑顔のお手伝いをしたいというオーナー・菅沼亜希さんの想いが込められているそうです。「日々カフェ」と呼ばれ、商店街のみなさんに親しまれています。
「20代の頃からお店を開くことにずっと憧れていて。3人の子供も全員成人したし、大好きな淡路島でお店を開こう!と土地も見つけていたんですが、ご縁があって大阪に開業しました」
それまでは保育士として働いてきた菅沼さんですが、子供の成人を機に、夢への道を再び歩み始めたそう。友人のパティシエに手伝ってもらい大阪のお店を切り盛りしながら、2024年7月に淡路島にも念願の「Hoshiba」をオープンしました。
普段は大阪、日曜日と月曜日は淡路島と、行ったり来たりの2拠点生活がスタート。休みはないそうですが、「大変と思ったことはない。周りが本当にいい人ばかりで、助けてくれるから」と明るく話してくれました。
扉には可愛いワンコが描かれています。お店の床やショップカード、レシートなど色々なところにいるのは、菅沼さんの愛犬のぎんたろうくんです。なんとも言えない表情が可愛いので、お店に入ったら探してみてください!
店内は、白を基調に木のインテリアが映えるナチュラルな空間。12〜14種ほどあるマフィンに焼きこみのタルト、シフォンケーキといった焼き菓子がメインで、1階と2階にカフェスペースがあります。
階段の下で靴を脱ぎ、階段を上がると可愛いイラストがお出迎え
2階は靴を脱いでくつろげる空間。1階で注文すれば、2階に商品を運んでくれます。窓辺には薄手のカーテンがひかれているので、外の世界から遮断されて静かな時間を過ごせます。友達の家にいるような感覚でゆっくりできるカフェです。そんな「日々 dtd.cafe」でチェックしたいお菓子を紹介します!
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ハズせない人気メニューをチェック!SNS映えもばっちりな季節のイートンメス
「日々 dtd.cafe」を訪れたら必ず食べておきたいのが、季節のイートンメス。イートンメスとはイギリス発祥のデザートで、メレンゲやクリーム、フルーツを盛り合わせて、混ぜて色々な食感を楽しむスタイルのお菓子です。
構成やメレンゲがポイントになることはパブロバと似ていますが、食べ方のスタイルと発祥の地が異なります。(パブロバはニュージーランド発祥)「余った卵白で何か作れないかな?」と工夫を凝らすのは、世界共通なのかもしれません。
大阪ではイートンメスを提供するお店は珍しく、この変わったデザートを一度食べてみたいと、毎日注文が入るそうです。秋は無花果を贅沢に2個使用した無花果と紅茶のイートンメス。
藻塩がほんのりと混ざった甘すぎないメレンゲ、ビターチョコレートでコーティングされたザクっと食感のパイ、藻塩のクランブル、そしてジューシー&プチプチ食感で今一番旬の時期を迎えた無花果。ここに、白ワインとアールグレイでコンポートした無花果ソースをかけて、混ぜます!
ボリューム感たっぷりの見た目ですが、色々な食感が楽しめて余裕の完食です。無花果と紅茶の相性が抜群で「秋を食べている」と感じられる一皿。仕入れによって内容が変更になるので、SNSをチェックしてくださいね。
ちなみに、合わせたドリンクは藻塩ラテ。クリームに藻塩が混ざっていて、あまじょっぱさとコーヒーの苦味を合わせて楽しめます。甘いスイーツにピッタリです!