「束縛夫」どう対応する?まだ夫は変われる?夫婦問題カウンセラー・岡野あつこさんが回答!

「50代からの女性のための人生相談」は、読者のお悩みに専門家が回答するQ&A連載。今回は60代女性の「束縛する夫の対処法」についてのお悩みに、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこさんが回答します。

62歳女性の「束縛する夫の対処法」についてのお悩み

夫(62歳)がとても束縛するタイプです。そして短気です。

以前は、月に一度はコンサートや友達と会食などで出掛けていましたが、そのたびに「何時に帰る?」とか「インフルエンザにかかるかもしれないから、電車には乗るな」と言ってきます。

そして、私が出掛ける日は、些細なことでドアを蹴るなど、ずっとイライラしています。

出掛けるときに、自由に行動するにはどうしたら良いのかわかりません。

(62歳女性)

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岡野あつこさんの回答:夫の束縛=愛情の裏返しかも?

 こんにちは、夫婦問題カウンセラーの岡野あつこです。

夫がとても束縛するタイプで困っている、とのこと。「夫は束縛するからイヤ!」、「友人や他の人との語らいが楽しい」、「夫と離れている時間が楽しい」、こういった気持ちを持つ熟年女性は多いものです。

でも「束縛=愛情の裏返し」という側面もあります。良い悪いは別として、束縛されるということは、夫にとても愛されている、という証なのです。

あなたが出掛けるたびに夫はイライラするそうですが、年を取っても素敵に輝き続けるあなたに、夫は不安を感じているのだと思います。「外へ行って何かあったらどうしよう」、「こんなに魅力的な妻が誰かに誘われやしないか」、と。

特に定年退職を迎えると外に出ることが少なくなるため、視野が狭くなる男性は多いようです。妻にペタッとくっついて行動したがる定年後の男性を、地面に貼りついてなかなか離れない「ぬれ落ち葉」に例えることもあるほどです。

定年後の夫の狭い視野に入ってしまった妻たちは、自由のなさに窮屈な思いをしているのかもしれません。でも、これを憂いても、愚痴っても始まりません。これからのあなたの人生を、素敵に生きることが大切です。

そういった考えで、熟年離婚や別居をする人も中にはいます。確かに「勝ち取った自由は、お金には変えられない」という人もいるのは事実です。しかし一方で、自由の代償として大きな経済的損失が付いてくることは忘れてはいけません。

夫がイヤだから即離婚!ではなく、まずは今いる場所でどうするか、夫婦関係を円満にする方法を考えることが大切です。