私がひとりで実家に泊まるときは、夫の浮気が心配になりますが、夫から「信じてくれ」と言われたら、信じるしかありません。浮気は、ある程度は仕方ないと思っていたのですが、浮気の証拠を見つけた瞬間に怒りが抑えられませんでした。

妙に上機嫌な夫

私は実家に滞在している際、想定外の大雪で帰ることが難しくなりました。夫に電話してその旨を伝えると、妙に上機嫌だったのです。「ゆっくりしてこいよ」と、普段なら絶対に言わないような言葉まで言うのです。

何かおかしいと思い、数時間後にもう一度電話しました。すると、なんだか物音がするのです。カチャカチャという食器の音や、野菜を刻む音。夫に聞くと、「友だちが来ている」と言うのです。まさか女性ではと疑うと、夫は男ばかりだと言いました。「信じてくれ」と強く言われて、私は不満を感じながらも電話を切りました。雪は明け方には止んでいて、昼にはバスが動きました。早く安心したくて、私は急いで帰りました。

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あからさまな証拠の数々

玄関を開けた瞬間、微かに香水の香りがしました。甘くやさしい香りから、明らかに女性がつけるタイプのものです。まさかと思い部屋に入ると、テーブルにはホットプレートと空の食器。食器には、口紅がベッタリついていました。おまけに、お風呂場には明らかに私のものではない茶色く長い髪。昨夜、家に女性がいたことは間違いありません。

こんなあからさまな証拠を見せられて、黙っていられるわけがありません。私は寝室に行くと、まだ寝ている夫をたたき起こしました。最初はしらばっくれていた夫も、残された証拠の数々に青ざめました。