実のところは?
それから1週間後……。「お義母さん! 夫に毎月10万円もお金を渡していたって本当ですか!?」
ものすごい勢いで嫁から電話がかかってきました。「ええまあ。こう見えても私は、受給年金は6万だけど、他にもいろいろ貯金があるのよ。投資で成功もしているからね、困らないだけの財産はある」
しどろもどろの嫁は、「お金があるって何で言ってくれなかったんですか? お義父さんの遺産もほとんどなかったのに」と半泣き。そして、「同居の件やっぱり進めましょう?」とすがってきたのです。
「あら、また急に手のひら返し? やっぱりお金目当てなのね? だから言いたくなかったのよ」。私はため息をついて、状況を説明しました。「私、次男夫婦が住んでいる町に引っ越すわ。もうマンションも買ったし。毎月私からの10万を当てにして遊びほうける長男には愛想が尽きた。浪費家の嫁にもね」
「え……」
「あなた方、2人で借金までしてセレブ暮らしを気取ってきたそうじゃない。ともかく、私があなたたちに老後の面倒を頼ることはないから安心しなさいな。約束通り絶縁しましょう」
それからすぐ、私は次男夫婦が住んでいる地方へ引っ越しをしました。もちろん長男夫婦の連絡先はすべてブロック。彼らは現在、お金でもめた挙句、離婚の協議中だとか。今後は、毎月の10万円で自分の第三の人生を豊かにしたいと思っています。
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息子も息子なら嫁も嫁。どちらもお金目当てで計画した同居でした。下心ありの関係では、遅かれ早かれ縁を切ることになっていたのかもしれません。長男の自立のためにも援助をやめ、自分にお金を使うようにしたのはきっと正解ですよね。
著者/ウーマンカレンダー編集室/スカッと
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