中学生ですでに白髪があった私。若白髪の人は年を取っても白髪が増えないと母から励まされた言葉を信じて現実から目を背けてきましたが、50代の今、白髪は髪全体に散りばめられた状態に……。もはや目を背けることはできなくなりました。かといって、伸びるたびに白髪染めで髪を染め続ける自信もありません。そんなとき、自分で髪を切ったことから白髪が目立たなくなって、さらに気持ちまで若返った私の体験談をお話しします。

きっかけは美容室へ行かなかったこと



新型コロナウイルスの流行で外出自粛が呼び掛けられた2020年4月、美容室へ行かず、伸び切っていた私の髪。もともと長さが肩上までのボブスタイルでしたが、肩から5cmほど下まで伸びてしまいました。仕方なく後ろで結んだりピンで留めたりしていましたが、なんだかイマイチ……。髪型が決まらないと気持ちも沈んで、老けた印象に見えました。

そんなとき、夫のためにネットで買った電動バリカンが目に留まりました。くしを通す感覚で、自分で散髪できるというものです。だらしなくしているより良いのではと使ってみることにしました。

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白髪を染めたのかと思ったと言われた



電動バリカンは付属のアタッチメントを装着し、くしを使うように動かすだけでOK。まず洗面台に新聞紙を敷いて、鏡に向かって髪をとかすように動かしました。すると、髪の毛がすき取られて徐々に減っていくのがわかりました。本当に少しずつ短くなっていくので、切るのが怖くありませんでした。

頭の後ろ側の見えないところも、頭蓋骨の出っ張った辺りに電動バリカンを当てて、そこから髪をとかすように下に降ろしたら簡単にカットできました。全体的な髪の長さを2cmほど短くして肩下3cmくらいの長さにとどめましたが、髪をすいたことで軽い印象になりました。

洗面台に敷いた新聞紙の上にいっぱい落ちた髪の毛を見て、「私にもできるじゃない」とちょっとした達成感。翌日、ウキウキしながら会社に行くと、「あれ、髪切ったの? 白髪を染めたのかと思った!」と同僚から声を掛けられて気付きました。そういえば白髪が目立たない。うれしい誤算でした。