失明原因第1位!自覚症状がないまま重症化も?「怖い目の病気」

まずは目の基本的な構造を知っておきましょう

角膜から入った光は水晶体で屈折され、網膜で像を結び、視神経を通って脳に伝わります。加齢などの要因でこれらの器官に異常が起こると、目の不調や病気につながります。

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失明原因第1位!「緑内障」とは

緑内障は、中途失明の原因として最も多い目の病気で、40歳以上の20人に1人がかかるとされています。網膜でとらえた像を脳に伝える視神経に障害が生じ、視野が欠けるなどの症状が出ます。

「眼圧の上昇による視神経の圧迫が一因ですが、実は日本人の緑内障患者のうち約7割は眼圧が正常なタイプの緑内障。眼圧が正常でも安心はできません」と清水さん。また緑内障は基本的に症状の進行が遅いため、視野の欠けが徐々に進んでいることに気付かないケースも多いそうです。

「傷ついた視神経は元に戻らないので、早期発見・早期治療が特に重要になります」(清水さん)

「緑内障」患者数はこの12年で倍増!

出典:厚生労働省「平成29年患者調査(傷病分類編)」より作成

緑内障の総患者数は、平成17年時点では約54万人だったのに対し、平成29年では100万人を超えており、12年間で倍増していることがわかります。