韓国メディアが米大リーグのロサンゼルス・ドジャースに所属するトミー・エドマン内野手(29)に熱視線を送っている。
エドマンはリーグ優勝決定シリーズで大活躍し、シリーズMVPを獲得。韓国人の母を持つ韓国系米国人ということで、複数の韓国メディアがワールドシリーズでのエドマンのプレーに注目している。
「勝利の主役は韓国系米国人選手のトミー・エドマン」
ドジャースはナ・リーグ地区シリーズで、サンディエゴ・パドレスと対戦。通算3勝2敗としてリーグ優勝決定シリーズに進出した。同シリーズでは、ニューヨーク・メッツに対戦成績4勝2敗で勝利し、ワールドシリーズ進出を決めた。
韓国でも大きな注目を集めたリーグ優勝決定シリーズで輝きを放ったのがエドマンだ。
全6試合に出場し、打率.407、1本塁打、11打点を記録し、出塁率と長打率を合わせたOPSは1.023。ワールドシリーズ進出を決めた第6戦では、5打数2安打、1本塁打、4打点と、チームの勝利に大きく貢献した。
第6戦を速報した韓国日刊紙「朝鮮日報」(ウェブ版)は、「勝利の主役は韓国系米国人選手のトミー・エドマンだった」とエドマンの活躍を称賛した。
ワールドシリーズ進出で一躍時の人となったエドマン。セントルイス・カージナルス時代の23年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、韓国代表と出場。現役大リーガーとして期待されるも、打撃不振に陥り、チームは1次ラウンド敗退。韓国メディアから酷評された。
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「エドマンは韓国国内で名前が広く知られている選手」
今回はWBCの不振から一転して、ドジャースをワールドシリーズ進出に導く活躍を見せた。韓国ではエドマンへの期待は大きく、地元メディア「マイデイリー」(ウェブ版)は、「エドマンがもうワールドシリーズでもう1度MVPを獲得すれば伝説になる」とのタイトルで記事を公開した。
記事では「エドマンは23年WBCで韓国代表としてプレーし、韓国国内で名前が広く知られている選手だ」とし、大リーグ公式サイト「MLB.com」が公開した記事の中で、エドマンがワールドシリーズで注目される8選手に選出されたことを紹介した。
そして、「MLB.com」の記事を引用し、「エドマンは多才な守備の選手であり、必要な場所に入って必要なことをする賢さがあるベテランで才能のある選手だ。彼はドジャースファンが永遠に彼を愛することができるシリーズを作った」と伝えた。
カリフォルニア州サンディエゴ出身のエドマンは、16年ドラフト会議でカージナルスに指名され入団。19年6月に大リーグデビューを飾り、24年7月にトレードでドジャースに移籍した。
注目のワールドシリーズは、10月26日(日本時間)にドジャースの本拠地ドジャースタジアムで、ア・リーグ覇者ヤンキースを相手に開幕する。