感染経路は「飛沫感染」と「接触感染」
マイコプラズマ肺炎の感染経路は、感染者のせきなどに含まれる病原体を吸い込むことでうつる「飛沫感染」と、病原体がついたドアノブなどに触れた手で自分の鼻や口を触ることでうつる「接触感染」です。感染してから発症するまでの潜伏期間は長く、2~3週間とされています。
マイコプラズマ肺炎は短時間の接触で感染が広がる可能性はそれほど高くなく、同居している人や長時間の接触があった人など、濃厚接触による感染が多いと考えられています。家庭内で感染者がいるときは特に注意しましょう。
(広告の後にも続きます)
検査・診断方法
マイコプラズマ肺炎が疑われるときは、先に紹介した症状に加えて以下のような検査で診断します。
胸部レントゲン検査
多くの場合、肺に白い影が見られますが、発症初期では見られない場合もあります。また、ほかの病気でも同じような影が見られることがあるため、ほかの検査を組み合わせて診断します。
抗原迅速検査
のどの奥を麺棒でぬぐい、迅速検査キットで調べます。数分で結果が得られますが、感度が低く、陰性でも完全に感染を否定できるものではありません。症状や画像検査などと合わせて診断します。
遺伝子検査(LAMP法)
のどの奥を麺棒でぬぐう検査。結果が出るまでに数時間から数日かかりますが、高精度で検出できます。
抗体検査(血液検査)
病状初期とその2週間後に2回採血を行い、採血結果を比較し、2週間後の抗体価の方が優位に上昇していれば陽性となります。