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●昭和5年創業。作家池波正太郎も通ったことで知られる甘味の老舗の名物「揚げまんじゅう」と「あんみつ」の美味しさとは?

 東京の歴史を感じられる場所のひとつ。それは、昭和初期に建てられ、戦火を逃れた懐かしい木造建物が並ぶ神田須田町、淡路町の大通りから少し入ったところにある甘味処『竹むら』です。

 昭和5年創業。作家の池波正太郎も通ったことで知られる老舗の甘味処で、かつてこの近所で昼も夜もなく忙しく働いていた筆者は、ホッと一息つきたくて幾度となく現実逃避しに訪れた思い出のお店でもあります。

朝ドラ『虎と翼』の甘味処のモデル

 最近、話題を呼んだNHKの連続テレビ小説『虎と翼』で「竹もと」として寅子と同級生が歓談したり、和菓子に目がない松山ケンイチさん演じる桂場がお団子を食べるシーンなどで話題になりましたが、そのモデルとなったお店がこの『竹むら』と言われています。

 圧巻なのは、その歴史的建造物の佇まい。まさか東京の都心でこんな景色を見られるなんて、ちょっと驚きですよね。

 最近ではカメラを手にしたインバウンド客も多く、世界中の人たちがこの景色に何かノスタルジックな思いになるのかもしれません。こちらで名物の甘味を2つ、いただきました。

歴史的な趣の中で味わう、名物「揚げまんじゅう」の美味しさが沁みる

 趣たっぷりの建物の暖簾をくぐって入った途端、まるでドラマのセットに迷い込んだかのよう。

 テーブル席もいいですが、小上がりのお座敷がおすすめです。


「揚げまんじゅう」2個で1人前520円

 ぜひ一度は食べてみて欲しいのが、竹むらの名物「揚げまんじゅう」。上品な甘さのこし餡を包んだおまんじゅうに、小麦粉を付けて揚げています。

 揚げてあるのに全くしつこさはなく、サクサクを楽しんでいるうちにペロリと2個、あっという間に食べてしまいます。


「あんみつ」770円

「あんみつ」もいいですね。昔ながらのあんこの美味しさを噛み締める正統派の一品。『虎と翼』の雰囲気を存分に味わうことができます。


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 昔からの和の正統派おやつを楽しめるなんて、贅沢なひと時が過ごせますよ。昔ながらの風情あふれる昭和の街並みを歩きながら、ぜひ立ち寄ってほしい名店です。

(撮影・文◎ライター・Rita、編集部加筆)

●SHOP INFO

店名:竹むら

住:東京都千代田区神田須田町1丁目19
アクセス:都営地下鉄小川町駅、東京メトロ淡路町駅 徒歩4分くらい
営:11:00〜20:00
休:日、月、祝日