手指を酷使する主婦は発症しやすい

家で「へバーデン結節」についてネット検索してみると、この名前は疾患の報告者であるへバーデンにちなんでいるとか。ちなみに、第二関節に生じる同様の症状は「プシャール結節」というそうです。

この病気になりやすいのは「手や手指を頻繁に使う人」。例えば裁縫や刺繍、農業関係の手仕事をしていた人が発症しやすく、40代以降の女性に多く見られ、約8割が主婦なのだとか。母娘や姉妹といった家族内で見られるケースも多いそうです。

そうであれば、365日手を酷使する世の主婦たちは皆、予備軍です。加えて、私はライターで毎日パソコンのキーボードを打つのが生業。趣味のガーデニングも農業並みに重労働で、母も私と同じ手をしていました。

湿布やテーピングで痛みは緩和するそうで、私の手指も2カ月湿布を貼り続けて落ち着いていきました。ただ、痛みや変形が進行すると手術になることもあるようです。主婦が手を使わない訳にはいきませんが、手指に負担の大きい作業は極力避けるようになりました。

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まとめ

発症から十余年。その後、手指の変形は多少進みましたが、痛みはさほど気になりません。大学生と高校生になった子どもたちは、節くれだった私の手を「ハリー・ポッター」に登場する魔法の杖にちなんで「ニワトコの指」と笑います。でも、この不格好な手は私の人生そのものだと、愛着を感じ始めています。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

監修/中村光伸先生(光伸メディカルクリニック院長)
整形外科医の知見から骨の仕組み、体の動かし方を活かした骨のトレーニングを提唱する骨の専門医。骨の強化と全身の機能回復を両立する「骨たたき」を考案。若々しい体を取り戻す「リバースエイジング」の専門家としてメディアにも多数出演。著書に『医者が考案した骨粗しょう症を防ぐ1分間骨たたき』『ひざたたき 世界一かんたんな健康法』(アスコム)。

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※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

著者/あらた 繭子
50代・フリーライター。大学生と高校生の子を持つ。長年の無茶な仕事がたたり、満身創痍の体にムチを打つ毎日。休日のガーデニングと深夜のK-POP動画視聴が趣味。