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●人気観光スポット・埼玉県川越市には歴史を感じる老舗の和菓子店が多数あります。その中から、今回はぜひ川越に行ったら買いたい絶品和菓子を厳選してご紹介します。

 俗に“小江戸”とも呼ばれる埼玉県川越市は、都心から30km圏内に位置し、「蔵造りの町並み」や「時の鐘」、「菓子屋横丁」といった風情あるスポットが魅力的なまちです。

 約400m続く川越のメインストリートや川越一番街周辺には、歴史を感じる老舗和の菓子店が点在。そんな日本情緒溢れる川越のまちで美味しい和菓子を探してきました。

豊富な和菓子が揃う川越の老舗和菓子店『亀屋』


『亀屋 本店』

 まずご紹介するのは、天明三(1783)年創業の老舗和菓子店『亀屋』。こちらでは、代々守られてきた伝統的な和菓子はもちろん、八代目が考案したオリジナリティあふれる商品も人気です。


『亀屋 時の鐘店』

 蔵造りの町並み周辺に姉妹店が4店舗あり、同じ商品も販売していますが、実はそれぞれの店舗にしかない商品や季節限定商品などもあります。なので通りを散策しながらお菓子を探して歩くのも楽しいでしょう。

品よく香ばしい亀甲型の「最中」


「最中」。こし餡(左上/108円)、つぶ餡(右上/108円)、白小豆(左下/130円)、「はつかり最中」(右下/119円 ※餡はつぶ餡)

 小豆を丹念に炊き上げたほどよい甘さの餡と国産のもち米で最中種を合わせた亀甲型の愛らしく、品の良い一口サイズの最中です。


手前が「はつかり醤油最中」。皮が少し茶色みがあり、おこげのように香ばしい香りがする

 餡はつぶ餡とこし餡の2種類があり、そのほかに季節の最中が登場。9月上旬〜12月は、希少な北海道産白小豆「きたほたる」を使用した白粒餡も楽しめます。


「はつかり醤油最中」(3個入り/357円)※『菓子屋横丁店』で購入

 また、亀屋の『本店』と『菓子屋横丁店』で売られている「はつかり醤油最中」は、老舗松本醤油の「はつかり醤油」が亀甲の最中種に練り込まれています。袋を開けるとフワッと香る醤油の香りは、まるで焼き団子のように香ばしい。餡の甘さと醤油のしょっぱさのバランスが絶妙です!

最中と並んで人気のどら焼き「亀どら」


「亀どら」(つぶ餡、こし餡 各270円)

 亀屋では最中と並んでどら焼きも人気です。例えば、『時の鐘店』で販売されている亀の甲羅の形をしたどら焼き「亀どら」は、丁寧に炊いた北海道産小豆をじっくりと練り込んだ餡を生地にたっぷり挟んでいます。


屋号である「亀」を模したどら焼き

 近頃は、パンケーキのようにフワッとした生地のどら焼きも増えていますが、同店のどら焼きは原材料に水飴を使用し、みっちりとしているのが特徴。


川越の名物和菓子でもある亀屋の「亀どら」

 しっかりとした歯応えで、昔ながらのどら焼きの味が楽しめます。また、皮だけの販売も行っているので、自宅で好きなものを挟んで味わうこともできます。職人が一枚一枚焼き上げたどら焼きの皮は子どもの朝食やおやつにもピッタリだと思います。


2の付く日だけ全店で販売される「たまどら」

 このほか、猫のかたちをかたどった「たまどら」は、通常は『亀屋 時の鐘店』でのみ販売していますが、毎月「2」のつく日(2日、12日、22日)は亀屋全店で販売されるので、日付を要チェックです。

『亀屋 時の鐘店』限定のお菓子「小江戸 時の鐘」


「小江戸 時の鐘」(162円)

 また、『時の鐘店』でだけ買えるお菓子には、「小江戸 時の鐘」もあります。どこか洋風な味わいの和菓子で、ミルク餡とさつま芋餡を合わせた口どけの良さが魅力です。


見た目の渋さからは想像できない洋風な味わいの「小江戸 時の鐘」

 江戸初期から町に時を告げ、小江戸の面影を今に伝える川越のシンボル「時の鐘」の焼印が入っているのが素敵です。「小江戸 時の鐘」と最中やたまどらのセットもあり、お土産にもオススメです。

●SHOP INFO
店名:亀屋

住:埼玉県川越市仲町4-3(本店)
  埼玉県川越市幸町7-7(時の鐘店)
TEL:049-222-2052(本店)、049-225-7451(時の鐘店)
営:9:00~18:00(本店)、10:00〜17:30(時の鐘店)
休:無休(本店)、不定休(時の鐘店)
https://www.koedo-kameya.com/

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芋菓子の元祖といわれる老舗和菓子店『亀屋栄泉』


『亀屋栄泉』の外観

 明治期より川越名産さつまいもを芋菓子に仕立て広めてきた芋菓子の元祖といわれる和菓子舗が、『亀屋栄泉』。芋松葉(芋けんぴ)やサツマイモチップスなどのお菓子をはじめ、スイートポテトやスイートポテトパイなどの洋風菓子が人気のお店です。


左は川越名物のサツマイモを使用した「生どら焼」。右は「ひとくちポテト」

 豊富なお菓子の中から、川越らしいお菓子を2つ選びました。左は川越名物のサツマイモを使用した「生どら焼」。右はひとくちポテトです。

川越散策のお供に。食べ歩きにぴったりの「生どら焼」


生どら焼 サツマイモ(200円

『亀屋栄泉』では、「サツマイモ」「抹茶」「小倉」、三種類の「生どら焼」を販売。クリーミーな餡をしっとりした生地で挟んであります。「サツマイモ」は、サツマイモの繊維や粒の食感も残っていて甘さは控えめ。あずきが苦手な人はもちろん、老若男女問わず楽しめる味わい。


サツマイモの食感と香りが最高

 なお、生どら焼は要冷蔵。小さな保冷剤もつけてくれますが、どちらかというと食べ歩きするのに向いています。

ニッキの香りがたまらない「ひとくちポテト」


ひとくちポテト(12個入り/550円)

 まるでサツマイモのような見た目の「ひとくちポテト」は、白餡を生地で包んで焼き、ニッキの粉をたっぷりまぶしたひとくちサイズのお饅頭です。


ミルクティーにもぴったり

 コロンとした愛らしいフォルムと素朴な甘味はどこか懐かしい味わい。サラリと溶ける餡とニッキの風味が口に広がり、紅茶やコーヒーとの相性も◎。特にミルクティーと一緒に食べると、チャイのような味わいに!

●SHOP INFO
店名:亀屋栄泉

住:埼玉県川越市幸町5-6
TEL:049-222-0228
営:10:00~17:00
休:春期・秋期:無休 
  夏期・冬期:水曜日が休業になる場合があります。(臨時休業あり)
https://www.kawagoe.com/kameyaeisen/