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●西新宿に荻窪の人気ラーメン店『ねいろ屋』が進出! ここだけで楽しめる、“うどん入りラーメン”の魅力とは?

 まずは冒頭の画像をご覧ください。丼の左に中華麺、右にうどん……という、いわゆる麺の合盛りです。カレーのあいがけというのはよくありますが、まさかの“麺の二刀流”。前代未聞ではないでしょうか? 

 この変わった「合盛り」を出しているのは、新宿にある『瀬戸内食堂 ねいろ屋 西新宿店』というラーメン屋さんです。この店名を聞いてピンときた方もいるかもしれませんが、実はここ、東京・荻窪にある超人気店『setouchi noodleねいろ屋』が今年(2024年)6月に出したばかりの2号店なのです。


今年6月24日にオープンした『瀬戸内食堂 ねいろ屋 西新宿店』

 本店をご存知ない方に説明しておくと、『setouchi noodleねいろ屋』は、瀬戸内の食材をふんだんに使用した無添加ラーメンと、選りすぐりの農園の果物をたっぷり使ったかき氷が看板メニューで、ここの“らーめん&かき氷”を目当てに遠方からお客さんが集まってくる行列店です。ちなみに「ミシュラン東京2021」では、「ビブグルマン」にも選出されています。

 西新宿店に「かき氷」はありませんが、本店の看板ラーメン「伊吹いりこの中華そば」や「瀬戸内レモンラーメン」を食べることができます。本店ほど行列ができていないので、いまかなり穴場のお店と言えるでしょう。

 そしてもう一つ! 西新宿店では、冒頭の画像のように、中華そばとうどんの合い盛りができるのが大きな特徴なのです。このうどん、そんじょそこらのうどんじゃありません。讃岐うどんの本場・香川のうどん職人・村川総さんによる純手打ちうどんなのです。

 そんなわけで、中華麺とうどんの合盛りを食べてきたので、実食レポートしていきましょう!

前代未聞のラーメン×うどんの合盛り丼の味わいとは?


『瀬戸内食堂 ねいろ屋 西新宿店』のメニュー

 入店すると、そこはカウンターのみの14席。こぢんまりしたお店です。最初に券売機で食券を購入し、後は店の奥でラーメンの載ったトレーを受け取り、食べ終わったらトレーと丼を返却する、完全なセルフサービスです。


店の奥でラーメンの載ったトレーを受け取り、食べ終わったらトレーと丼を返却します

 食券を購入する際、“合盛り”を食べたい人は、まずメインのラーメンを選択します。たとえばここの名物ラーメン「伊吹いりこの中華そば」(930円)を “合盛り”にするなら、券売機の上段、右端にあるトッピングの「うどん」(380円)をポチッと押してください。


店入り口にある券売機。上段右端に「うどん」380円のトッピングがあります

 そう、ここでは「うどん」は、ラーメンのトッピングなのです。ちなみに、合盛りだと麺が多すぎるかも……と心配な人は、「合盛りうどん、中華麺少なめ」(300円)というボタンがあるので、そちらがオススメ。


「伊吹いりこの中華そば」930円にうどん380円をトッピングした合盛り

 さて、筆者が今回注文した「伊吹いりこの中華そば」とうどんの合盛りは合計1310円。左に中華蕎麦が流れるように美しく盛られ、右には透き通るようなうどんが配置されています。


三河屋製麺の中華麺は小麦の芳醇な香りと旨みが特徴

 まず、スープをひと口。ガツンと“いりこ”の強烈な風味と旨味を感じます。そこに醤油のまろやかなコクが追随。表面に浮いた油も、すっきりしていて実に上品です。

 細麺タイプの中華麺をすすり上げると、どこかバターを思わせる芳醇な香りと濃厚なコクを感じます。さらに、噛むとコシがあって歯切れの良いパッツン感もある。中華そばなのに、なんとなくパスタのような洋風の雰囲気です。

 続いて、気になる合盛りのうどんに行ってみます。


讃岐うどんの本場・香川のうどん職人・村川総さんの純手打ちうどんを使用

 見た目どおり、つるんとなめらかでみずみずしく、噛むとコシがあるというよりは、白玉の如くもっちりした食感。伊吹いりこ出汁のスープがしみ込んで、非常に馴染みます。いやー、さすがうどん職人が手掛けているだけあって、ウマい!

 中華そばのトッピングにうどんという初めての体験ですが、なんの違和感もなく食べられました。しかも、同じスープに浸っているのに、麺の味わいがそれぞれ全く違うという不思議な感覚!

 というわけで、この前代未聞の中華そばとうどんの「合盛り」。ぜひ西新宿で試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)

●SHOP INFO

店名:瀬戸内食堂 ねいろ屋 西新宿店

住:東京都新宿区西新宿7-1-4
TEL: 080-6803-8267
営:11:30〜翌1:00
休:無休