3.リノベーション費用をできるだけ抑える方法
ここでは、リノベーション費用をできるだけ抑える方法について解説していきます。
リノベーションにかけられる費用が限られている、という方はぜひ参考にしてください。
3-1.地元のリフォーム・リノベーション会社に依頼する
リノベーション費用を抑えるために、地元のリフォーム・リノベーション会社に依頼しましょう。
リノベーションを依頼する業者の候補は、大きく次の3つに分類できます。
従業員数名で運営している地元の小さなリフォーム会社
地域で何店舗か展開している中堅リノベーション会社
「新築そっ〇りさん」に代表される全国展開している大手リノベーション会社
大手リノベーション会社では、広告宣伝費や本社経費などにもコストをかけている場合がありますが、地元の小規模なリフォーム会社であれば余分なコストをかけておらず、リノベーション費用も抑えることができます。
業界別リフォーム会社の特徴は、以下の通りです。
ただし、地元のリフォーム会社は、会社によってデザインセンスがまちまちです。デザインを重視するなら施工実績にも注目しましょう。
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3-2.こだわる箇所を厳選する
リノベーション費用を抑えるには、こだわる箇所を厳選することが重要です。
例えば水回りのリフォームでは、下記のように設備のグレードによって費用が大きく変わります。
◆水回り設備のグレード別費用相場
キッチン | 50~70 | 70~90 | 90~130 |
お風呂 | 60~80 | 70~90 | 90~120 |
トイレ | 15~20 | 20~30 | 30~45 |
洗面 | 8~12 | 12~18 | 20~25 |
総額 | 約160 | 約200 | 約290 |
※単位:万円
一般的なミドルグレードと、高級感のあるハイグレードでは、100万円近く差があります。
例えば「キッチンは最新機能を取り入れて高級感も出したい!」という場合はキッチンのみハイグレード、その他はミドルグレード以下にするなど、希望に合わせてメリハリをつけるといいでしょう。
※水回りは、使い勝手・見た目・掃除の楽さなどを総合的に考えるとミドルグレードの設備が選ばれることが多いです。水回りのグレードについて詳しく知りたい場合は「」をあわせてご覧ください。
その他、内装の素材を自然素材にこだわる、間取りを大きく変えるなどで費用はかさみがちになります。
下記2つのリフォーム事例は、どちらもマンションの全面リフォームですが、費用が300万円ほど違います。
▼間取りはそのまま内装をフルリフォーム(790万円)
中古マンションを大人カッコいい内装にフルリフォーム
▼自然素材をふんだんに取り入れ全面リフォーム(1080万円)
自然素材で温かみのある家にフルリノベーション
床や壁紙ひとつ取っても、使用する商品によって費用が変わります。
例えば家族がよく集まるリビングは素材にこだわって選び、寝室はローグレードのものを使用するなど工夫するといいでしょう。
3-3.間取り変更は最低限にする
間取り変更をするには、間仕切り壁の撤去、それに伴う床の張り替え、キッチンや水回りの移動のため配管工事など、大がかりな工事になり高額になりがちです。リノベーション費用を抑えたい場合は、間取り変更は最低限にしておきましょう。
これから物件を購入してリノベーションを検討している方は、物件選定の際なるべく間取り変更のいらない物件を選ぶとよいでしょう。
ただし、目安として築年数40年を超える物件については配管の交換なども必要になるため、フルリノベーションをするほうが安心です。
3-4.図面があれば用意する
物件の図面があるかどうかによって、リノベーションの費用は変わってくる場合があります。
図面とは、建物がどのように建てられるかを示したもので、形状・寸法・材料などが書かれています。
図面がない場合、リノベーション業者に図面を書き直す作業が発生し、契約時に図面作成費として費用が上乗せされることが多いです。
中古物件を買う場合は、図面が残っているかどうかが事前に分かるはずですので、図面がある物件を選ぶのも一つの手です。
費用の問題以外にも、図面なしでいい加減な業者に依頼をしてしまった場合、抜いては行けない柱や壁を抜いたり、建材の寸法を間違って発注したりと、大変な目に合う可能性が十分にあります。
図面がない場合のリノベーションに関しては、業者選びに要注意です。
3-5.相見積もりをする
リノベーションの費用を抑えるために、相見積もりを行いましょう。3社ほどから相見積もりできるといいでしょう。
相見積もりとは、複数の施工会社に同じ条件で見積もりを依頼することです。
相見積もりを行うことで、リノベーションにかかる費用を一括で比較できるほか、自分の希望する工事の適当な価格が分かるため、高額な費用での契約を防ぐことができます。
相見積もりはリノベーションの実績が豊富で提案力のある会社を選ぶ
相見積もりをする際は、会社選びが非常に重要です。リノベーションが得意で提案力のある会社を探しましょう。
リノベーションを検討されるほとんどの方が、規模なリフォームは初めてで、一緒にプランを計画してほしいとお考えかと思いますし、実際、リノベーションプランは施工会社とともに練り上げます。
またリノベーションは間取り変更をともなうため家の構造部分も触る工事です。
そのため、建築を熟知し安心して任せることができる「経験や実績のある会社」、そしてお客様の要望を汲み取り、適切なプランを提案してくれる「提案力のある」会社を見つけることが重要です。
(リフォームガイドの紹介)
リフォーム会社はご自身で探すこともできますが、リフォーム会社紹介サイトを活用することで、簡単かつ効率的にリフォーム会社を探すことができます。
リフォームガイドでは、各工務店にどんな担当者がいて、どんなリノベーションができるのかまで把握しています。そのため、あなたにピッタリのリノベーション会社を紹介できます。
リフォームガイド:
電話番号:0120-395-120
営業時間:10:00~19:00(全日)
マンションのリノベーションをお考えの場合は、「リフォームガイド」のマンションリノベをご利用ください↓
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4.事例から見る!実際にかかったリノベーション費用
ここでは、実際のリノベーション事例をいくつかご紹介します。実際にかかった費用も公開するので、あなたがしたいリノベーションにどのくらい費用がかかりそうか、費用感を把握するのに役立ちます。
・マンションリノベーションの事例
・62.65㎡/1R+WIC→1LDK+書斎/築23年/1,080万円
・67㎡/2LDK→3LDK/21年/850万円
・戸建てリノベーションの事例
・27坪(87.76㎡)/築40年/1,480万円
・35坪(117㎡)/6LDK→2LDK+2LDK/築30年/1,331万円
4-1.マンションのリノベーション事例と実際にかかった費用
ここでは、マンションのリノベーションの事例を2つご紹介します。
マンション事例① 解放感を保ちつつオシャレなリビングへ
1,080万円 |
23年 |
4か月 |
62.65㎡ |
1R+WIC→1LDK+書斎 |
◆リビング
after
◆ワークスペース
リビングは無垢材フローリングで温かみを持たせ、リモートワーク対応のワークスペースも設置。機能性とデザイン性を両立した快適な空間に仕上げました。
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/mansion-fullrenovation-shizensozai/
マンション事例② 動線と収納にこだわり機能性の高い空間へ
850万円 |
21年 |
1.5カ月 |
67㎡ |
2LDK→3LDK |
◆Before→After
after
LD奥に畳の空間を設け、和洋折衷の雰囲気を再現しました。洗濯機周りは収納スペースが増え、すっきりとした印象になっています。
出典:https://www.artreform.com/example/862/
4-2.戸建てのリノベーション事例と実際にかかった費用
ここでは、戸建てのリノベーションの事例を2つご紹介します。
1,480万円 |
40年 |
4か月 |
27坪(87.76㎡) |
◆キッチン
after
耐震性を強化したフルリフォームで、間取りを大きく変更。1階に光が届きにくかったLDKを2階に移し、白い壁紙を採用することで、明るく開放感のあるリビングダイニングが完成しました。
出典:https://www.reform-guide.jp/topics/case/shinjyuku-chukojyutaku/
1,331万円 |
30年 |
3カ月 |
35坪(117㎡) |
◆間取り図
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◆Before→After
after
圧迫感のあるリビングでしたが、必要な柱を残して高さを演出したことにより太陽の光が差し込むあたたかな空間になりました。キッチンも対面型に変更したため、家族の様子を見ながら料理を楽しむことができます。