2024年10月27日、テレビ各局は衆院選の開票特番を放送する中、プロ野球への対応も迫られたのがTBSだ。この日夜、プロ野球・日本シリーズの福岡ソフトバンクホークス対横浜DeNAベイスターズの第2戦も行われたためだ。TBSは「決戦!緊急W中継 SMBC日本シリーズ2024×選挙の日」と題した特番を放送。選挙特番と野球をまさかの2画面で同時に中継し、驚きの反響が寄せられている。
3回にわたって「2画面放送」
番組では20時頃、野球の試合が5回表に差し掛かったところで、2画面に切り替わり、左側の画面に井上貴博アナウンサー、ホラン千秋さん、石井亮次アナウンサーが登場。井上アナが「ここから3分間は、日本シリーズは副音声でぜひお楽しみください」と案内した。ゲストやスペシャルキャスターの「爆笑問題」太田光さんの紹介などをすると、野球中継へと戻った。試合中は画面下に設けられたスペースに、当確状況が表示された。
その約7分後、再び2画面となり、音声は選挙特番へと切り替わった。その時点での議席予測や注目候補の当落状況を案内し、野球中継へ。さらにその12分後、野球の6回裏時点で再び2画面となり、神奈川11区から出馬し当選した自民党・小泉進次郎氏へのインタビュー中継の様子などが放送された。
その後は最後まで1画面で野球が放送され、試合終了後に選挙特番の続きが放送された。
この大胆な手法に、Xでは「TBSこれまで見た事ないすげー放送の仕方してるなww」「なんかyoutubeの違法動画見てるみたいな画角」「TBSだけ選挙と野球を同画面に映すとかいう欲張りセットやっててわろた」といった声が寄せられた。
また、野球を楽しみにしていた人からは、「野球メインにしてくれや…」「やってることが中途半端すぎるんよ」といった不満の声も上がった。
ラジオでは文化放送が、日本シリーズのイニング間に選挙速報を伝えるW中継を行った。