この親にしてこの子あり

思っていたよりも早く仕事を切り上げることができた義両親から「今からそっち(葬儀会場)に向かう」と連絡が来たので、到着を待つことに。到着した義両親の姿を見た知人は思わず「お葬式なのに、その格好ですか?」と口をついて言ってしまいました。

義両親は2人とも喪服ではなく、黒っぽいTシャツに黒のデニムパンツというカジュアルな格好で登場したのです。かろうじて黒い服は着ていましたが、誰がどう見ても普段着。「仕事終わりだから仕方ないでしょー」と義母が言いながら、受付に進んで行ってしまいました。この時点で知人は、頭から火が出そうなほど恥ずかしい気持ちになっていましたが、この後も義両親の仰天行動は続いたのです。

義母が受付で取り出したお香典を見てさらに驚きました。そこには薄墨ではなく、通常よく使う濃さの筆ペンで「御仏前」と書かれていたのです。ここまで来ると、知人もどこから突っ込んでいいのかわからなくなっていました。

夫に「ねぇ、あれを見て恥ずかしくないの?」と聞いてみると「何が?」と葬式のマナーを何も知らない様子。そして、まさかそんなはずはないだろうと思いましたが、義両親は夫と同じようにお坊さんの座布団に座り、お焼香を始めたのです。知人は、「この親にしてこの子ありだわ」とあきれ返りました。

夫と義両親と帰宅すると、「もう、あんな恥ずかしい思いしたくない!」と葬式の作法をたたき込んだそうです。教えているときの知人の表情がよっぽど怖かったのか、夫と義両親はおびえながらひたすら聞いていたんだとか…… 。

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まとめ

今回の夫や義両親のように正しい作法を知らず、大勢の人の目があるところで堂々と間違った作法をしてしまえば、一緒に参列した人に恥をかかせてしまいかねません。私も、周りの人に恥ずかしい思いをさせてしまわないよう、日ごろから日本人としての正しい作法やルールの知識を身に付けておかなければいけないと思わされました。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

イラスト/マメ美

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)

著者/勝 さとみ
30代女性・ライター。2015年生まれと2020年生まれの2人姉妹を育てるシンママ。肌の悩みが多く、よくSNSでおすすめのスキンケア情報などを収集して試して、日々美肌研究中!