お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品さんが2024年10月28日に公式YouTubeチャンネルを更新し、漫才日本一決定戦「M-1グランプリ」について「つまらない」などと批判した実業家の堀江貴文さんに物申した。
ホリエモンの主張は「あながち間違ってない」
SNSで最近話題になったニュースについて、賛成と否定両方の立場から意見を述べる、粗品さんの恒例企画「1人賛否」。今回の動画で粗品さんは、22日にウェブニュースメディアで公開された記事を紹介した。その記事は、堀江さんの著書「ニッポン社会のほんとの正体 投資とお金と未来」(徳間書店)を一部抜粋・編集したもので、その中で堀江さんは「M-1」をつまらないと断じた。
その理由は、M-1で優勝する漫才は観客の予想を巧妙に裏切るように設計されており、言語能力が高い人は漫才師の狙いを察知し、セリフの続きやオチのパターンがある程度予測できてしまうためだとした。その一方で、「M-1」が依然として高い人気を誇っているのは、日本には言語能力の高い人が少ない証拠ではないかと持論を展開した。
堀江さんの主張に対して粗品さんは「あながち間違ってない」「要点抑えてはるよ」と一定の理解を示した。堀江さんが漫才を見ても笑わないことについて「おもろい芸人の見方やねん、それ」「おもろい芸人って、確かにおもろいネタ見た時に、もちろん笑う時もあんねんけど、『なるほどな』とか『うわ、ええな今の』とか。なんかそっちなんですよ」と説いた。
さらに「予想がついてしまうからつまらないっていう意見も別に、そんなヤバいことは今回行ってない気がする」といい、「だから俺は、ホリエモンさんのユーモアの感覚が芸人側なんでしょうね」「ホリエモンさんが面白い人だったということですね」と述べた。
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粗品がホリエモンを「憎めない」理由とは
しかし粗品さんは「ただぁ! あんた『R-1』2回戦で敗退しとるやないかえ!」と、堀江さんが2018年の「R-1ぐらんぷり」(現:R-1グランプリ)に挑戦するも2回戦敗退を喫したことに触れ、「『M-1』見て先読める? さすがに嘘やろ? 『R-1』2回戦で落ちてるもんな!」とばっさり。
粗品さんは同年の「R-1」に出場し、決勝進出を果たしており、「当時、確かに話題になってて。予選1回戦終わりに囲み取材とかしてはってん、ホリエモン。そのニュースがバンって飛び込んだ時に『邪魔やなぁ』って思ってた俺」「『ワンチャン、準決とかに上がられたら、これ堪らんぞ』って思ってた」と振り返った。
だが、今回の「一人賛否」にあたって堀江さんが「R-1」で囲み取材を受けている際の動画を見たという粗品さん。
「正直ちょっと熱かった。売れてない若手芸人さんと交流があって、ホリエモンが。その売れてない若手芸人のために自分は一般人で初挑戦やけど、こうやったらこじ開けられると。そういうのを示せれば、道を作れればみたいなちょい熱いことを言ってた」
そう述べるとともに、「憎めませんだから」と本音を吐露していた。