2025年春夏パリコレクションが9月22日から10月1日まで開催されました。ファッションショーやプレゼンテーション、イベントなど盛りだくさん。ファッションのことだけでなく、街で見かけた気になること、パリらしいものなどをお伝えします。今回はDAY 6。
歩くのが楽しみなパサージュ
さて、パリの街は渋滞が多く、車に乗ってショー会場に向かったものの、渋滞に巻き込まれて焦るということがしばしばあります。そのため移動はもっぱら地下鉄で、あとは歩き。パリの街は地域によって雰囲気も香りも違います。ですので、できるだけ同じ道を通らないのが私の主義。特に近くにパサージュがあるときには、必ずと言っていいほど通り抜けることにしています。
パサージュとは、18世紀末頃から増えていったアーケードのことで、両側にお店が立ち並び、ガラスなどの天井が特徴的です。詳細は仏文学者の鹿島茂さんの「パリのパサージュ 過ぎ去った夢の痕跡」(中公文庫)が面白いので、ぜひお読みください。
私がパリに行くたびに立ち寄るのは「ギャルリー・ヴィヴィエンヌ」(写真左)。デザイナーの高田賢三さんが初めてブティックを開いた場所です。
それぞれにデザインも雰囲気も異なり、ちょっとタイムトラベルした気分にもなります。
text: 宮智 泉(マリ・クレールデジタル編集長)
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