慣れない環境で伯母の体調が悪化
特に健康に問題はないものの、認知症の症状が少し進んでいる伯母A。意識ははっきりしているため、施設では「早く家に帰りたい!」と言ってごはんを食べることを拒否しているというのです。従姉妹が面会に行っても「私はいつここから出してもらえるの?!」と自宅に帰る気満々。慣れない環境で伯母Aは食事を拒否して体調を崩し、問題なかった健康状態が悪化してしまいます。さらに風邪をひいて肺炎になってしまったというのです。
そしてある日、伯母Aが危篤だと連絡が入りました。母は急いで伯母Aの元に行き、私たちも喪服を用意するなどして、万が一の事態に備えていました。すると母が面会に行った日に体調が持ち直し、徐々に回復の兆しを見せ、2週間ほどしてなんとごはんをしっかりと食べられるまでに回復したのです。
その後、伯母Aも伯母Bもそれぞれ、施設の環境に慣れたのか、車椅子だった伯母Bは自分でつえをついて歩くまでに、伯母Aに至っては施設の中を散歩できるまでに回復! 面会に行った従姉妹たちとも、時々「あれ?」と思う内容はあるものの、しっかりと話せるようになったそう。母と電話をした際にもしっかりした口調で話し、施設でこんなことをしていると報告できるまでになったのです。
介護施設では、伯母の症状に合わせてさまざまなプログラムを取り入れており、積極的に普段の生活をしてもらうことで、1人暮らしだった伯母たちですが、入居している人やスタッフとの触れ合いによって元気を取り戻していったと言います。
これまで介護施設に嫌悪感を示していた母も、そこでの伯母たちの過ごし方を知り、環境によって体調が維持されているということを理解したようです。
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まとめ
認知症を患っているものの、それぞれ元気に介護施設で過ごしている伯母たち。従姉妹たちも当初は大変だったようですが、生き生きとしている伯母たちの様子を見て少しほっとしているようです。
母はこれまで抱いていた介護施設のイメージが変わったと話しており、母の意識を改善できた良い機会だったと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
著者/江口 りん子
40代女性・1児の母、夫は現在単身赴任中。会社員とWebライターをしている。高齢出産を経て、体調の変化や疲れなどさまざまなトラブルに直面し、若いころとは違うとつくづく感じる今日このごろ。普段はファッション、推し活、グルメなどの情報収集が趣味。