姿を消した叔父はどこに
前妻と出て行ったいとこたちにも会えなくなり、私は寂しさを感じていました。叔父には再婚相手との間に2人の子どもが生まれ、前の奥さんとの子どもと合わせて4人の子どもを養うことになったそうです。経済的な負担は大きく、一家はビルから姿を消してしまいました。
数年後、叔父から母に電話がありました。「お金を貸してほしい」というのです。母はきょうだいを見捨てることができず、父に内緒で少しずつお金を貸していましたが、返済されることがない上にさらにお金の催促の電話がかかってくるようになり、ついに縁を切る決断をしました。
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まとめ
それから叔父一家がどうしているのか、母も私も知りません。時々母は「ちゃんと生きているのかね……」と心配そうにつぶやきます。かつて実家の本屋のことを自慢げに話していた母の姿を思い出すと、胸が締め付けられます。母は私以上に、あのころの温かい日々を懐かしんでいるのでしょう。今の状況は悲しいけれど、いつかまた、家族皆で笑い合える日が来ることを願っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:矢口若菜/40代女性・主婦
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
著者/ウーマンカレンダー編集室
40歳を過ぎて心と体の変化に戸惑い、悩むオトナ女子を応援するメディア「ウーマンカレンダー」の編集室です。オトナ女子がおこなっているコスパ良し!時短!ズボラでもできる!リアルなアンチエイジング情報をお届け。医師解説の記事も満載!