教育費は目的を考えて夫婦でプラン作りを
Sさんの将来のお金の備えとして考えておかなければならないのが、子供の教育費です。現在、支給されている「児童手当」を貯めておくと総額で子供1人当たり約200万円になります。大学進学を考えて親が資金を準備しようと考える場合、大学の期間だけでも200万円以上の教育費が必要です。
ご夫婦が思う子供の教育の目的を考えて、目的にあったお金の使い方を検討してください。少しでも多くの教育の機会をと、幼児期からできるだけ費用をかけてあげたいと考えるご家庭もあると思いますが、教育費を捻出して期待する「成果」はなにか、目的を考え、選択して支払うようにしてみてください。
ちなみに、文部科学省の「日本の大学進学率」によると、令和4年の大学への進学率は56.6%となっています。大学進学費用を準備するか、専門学校への進学か、高校までの費用は親が準備し大学進学を子どもが希望した際には、子供自身で奨学金を利用して進学を検討するかなど、さまざまな選択肢があります。
今はまだお子さまが小さく大学のことは具体的に考えられないかもしれませんが、中学高校は私立か公立かなども含め、小学校入学を機に、ご夫婦で教育プランについてお話しされることをおすすめします。
(広告の後にも続きます)
中学生までがお金を貯めやすい時期
大学進学を視野に入れて費用を準備する場合、高校三年生の受験を迎える時期まで一定額を毎月貯めていくことができればよいですが、食べ盛りになって食費が増えたり、中学・高校で部活動や塾の費用がかかってきたりすると、支出がどんどん増えていき、とても貯金できないような状態になることがあります。中学生ぐらいまでの間に教育費の目標額を貯められるよう、できるだけ前倒しで取り組んでいきましょう。