今からできる! 一人暮らしの節約術22選と大切なポイントまとめ

一人暮らしで生活費を節約するためには、意識すべき大切なポイントが存在します。

また、ひとえに生活費といっても食費や水道光熱費はもちろんのこと、遊ぶためのお金を考慮することも重要です。

そこでこの記事では、一人暮らしの節約で大切なポイントを抑えつつ、食費や水道光熱費といった項目ごとの節約術をご紹介します。

みんながやっている節約術24選!まずは固定費の見直しから始めよう

一人暮らしの平均支出は?

まずは、一人暮らし世帯における1か月あたりの平均支出金額から確認していきましょう。

総務省が公表する2020年最新版の統計データでは、1か月あたりの平均支出額は約15万円であることがわかっています。

参照:「家計調査報告書」家計収支編2020年(令和2年)総務省統計局e-Stat

全世帯の平均としてはおよそ15万円程度となりますが、その中で最も大きな割合を占めるのが「食費(約25%))」、次いで、理美容や身の回り品、趣味嗜好品などを分類した「その他(約19%)」となっています。

「水道光熱費」は支出全体の約8%で、日常生活で欠かせない「通信費」まで含めると約12%もの支出となり、節約がしづらい「住居」にかかる費用を除くと、「食費」「その他」に続いて三番目に多い支出金額となります。

上位3つの項目だけで全体支出の56%を占めることになるので、これらの費用を抑えられれば毎月の支出を大幅に節約することができそうです。

また、賃貸物件に住んでいる場合の一般的な家賃相場は収入の3分の1以内と言われていますが、着実に貯金をして将来に備えるためには「全体収入の25%以内」に留めるのが理想とされています。

たとえば、毎月の収入が30万円の場合における理想的な家賃は75,000円と計算できるので、今の家賃が全体収入の25%、最高でも3割を超えているような場合には住んでいる部屋を引っ越すことも視野に入れておきましょう。

(広告の後にも続きます)

一人暮らしの節約で大切なポイント

一人暮らしの節約で大切なポイントは、以下の4つが挙げられます。

一人暮らしの節約で大切なポイント

毎月の支出を把握する

家計簿をつける

目標貯金額を決める

先取り貯金をする

上記4つの中で特に重要なのは「1.毎月の支出を把握する」と「3.目標金額を決める 」の2点です。

各ポイントについて解説していきますが、少なくとも上記の2点においては必ず確認するようにしてください。

1. 毎月の支出を把握する

毎月の支出を節約するためには、まずは自分が1か月でどんなものにお金を使っているのかを把握するとことから始めましょう。

「月末付近になると何故かお金が残っていない…」という状況では、毎月の支出を節約しようにもどこを改善すれば良いのかが判断できません。

買い物をしたときのレシートを取っておき、月末になって振り返るだけでも自分が何にお金を使う傾向にあるのかを把握できるようになります。

今までに貯金が上手くできなかった、節約が続かなかったという人は「毎月の支出の把握」ができていないことが非常に多いので、現状を把握して改善点を見つけ出すことから始めてみましょう。

2. 家計簿をつける

毎月の支出を把握する方法として有効的なのが「家計簿」をつけることです。

家計簿と聞くと細かく仕分けをして完璧に支出を管理しようとする人が多いですが、慣れないことを最初から細かく完璧に行おうとしても長続きしない人が大半でしょう。

家計簿をつける目的は『毎月の支出を把握して問題点を洗い出すこと』なので、市販されている家計簿を使うのも良いですし、3〜4項目程度に分けてざっくりと管理するのでもまったく問題ありません。

たとえば、最初は「食費・水道光熱費・通信費・その他」とわかりやすい項目に分けておき、生活の中であまりにもその他の支出が多い場合には把握できる範囲で項目分けをして管理していくのが良いでしょう。

【継続のコツ】家計簿は項目選びが最重要!絶対に抑えておきたい必須項目を解説

3. 目標貯金額を決める

節約を成功させるためには、日々のお金の使い方を工夫するだけではなく、明確なゴールを設定する必要があります。

具体的に言えば「いつまでにいくらのお金を貯金する」という『目標貯金額』を決めることが大切です。

たとえば、今から半年後に24万円のカメラを買う計画を立てるとしましょう。

その場合、単純に計算すると24万円÷半年間(6か月)で、1か月あたりに4万円の貯金が必要であることがわかります。

1か月で4万円の貯金をするためには、今の自分の収入と毎月の支出を照らし合わせて、節約できそうな項目を洗い出した上で、現実的に1か月で4万円も貯金ができるのかを考えなければなりません。

実現可能であれば問題ありませんが、あまりに現実的でない場合には「カメラの購入時期を1年後に延ばす」「価格の安いカメラを検討する」などの策を講じる必要があるでしょう。

このように、節約する目的を明確にすることで、自分が1か月あたりに貯金すべき金額を明確に把握できるようになり、そこから逆算して日々のお金の使い方も考えられるようになります。

目標額を定めないと何のために節約をしているのかわからなくなり、それが原因で貯金も上手くできないといった事態になりかねないので、節約する目的を明確にするように意識してください。

4. 先取り貯金をする

貯金が上手くできない人は「月末に残ったお金を貯金に回そう」と考える人が多い傾向にありますが、大半の人には「支出の額は、収入の額に達するまで膨張する」という『パーキンソンの法則』が当てはまります。

簡単にいえば「手元にあるお金を使い切るまで使ってしまうこと」を意味するもので、月末になると何故かお金が手元に残っていないという人も多いのではないでしょうか。

そこでおすすめなのが『先取り貯金』で、これは収入が入ったら最初に一定額を貯金に回して、残りのお金で生活するという方法です。

先取り貯金の具体的な方法としては、給与から天引きで自動的に積立ができる「財形貯蓄制度(勤務先に要確認)」や、設定した日になると自動的に引き落としされる「継続積立預金」などが挙げられます。

財形貯蓄制度とは?利用時のメリットやデメリット、注意点を解説

先に貯金に回したら1か月の生活が苦しくなるのでは?と思われる人もいるかもしれませんが、あまりに無謀な貯金を続けない限りは意外となんとかなるものです。

 なかなか上手く貯金ができないという人は、ぜひ「先取り貯金」を実践してみてください。