「旅路」をテーマに、NYの街にオマージュを捧げたジョルジオ アルマーニの2025年春夏コレクションが、NYのアッパーイーストサイドで開催された。当日は豪華セレブリティも多数参加。日本からはブランドとの親交が深い俳優の西島秀俊さんが駆けつけた。
ジョルジオ アルマーニ ショー会場 @SGP
NYマディソン アベニューの新しい複合ビルのオープンを記念して行われた今回のコレクション。「旅路」をテーマにしたショーは、グランドセントラル駅を模した会場に列車が到着する演出からスタートした。
まず最初に登場したのは、シルクのパンツスーツやエフォートレスなジャケットなど、1930年代を思わせる長く柔らかなシルエット。
続いて、身体に沿って流れるように輝く魅惑的なイブニングウェアや、ジャカード織や刺繍など、オリエンタリズムを感じさせる装いが披露された。
カラーパレットも都会的なグレーから始まり、砂漠を思わせるベージュやブロンズ、そして再びモダンなパウダーブルーへと、移ろう車窓の景色のように変化していった。
また、オーバーサイズの帽子や頭に巻いたスカーフ、ふわりと広がるスカートに合わせたサンダルなど、旅情を駆り立てるアクセサリー使いも印象的。エレガントなルックにノスタルジックなムードを添えていた。
西島秀俊 @Getty
ショー会場には、俳優の西島秀俊さんが世界のセレブリティとともに来場。オールブラックのシックなスタイルで登場した西島さんは「コレクションは、デザインも色彩も軽やかで多国籍な雰囲気があり、まさに旅先でまといたくなるような肩の力が抜けた心地よいデザインでありながら、どんな場所にも自信を持って着用できるアルマーニならではのタイムレスなエレガンスさが印象的でした」とコメントを寄せた。
オーランド・ブルーム(右)や、演技派として知られる俳優ブリー・ラーソン(右から2人目)の姿も。
ニッキー・ヒルトン(左)と、シンガー・ソングライターのリリー・アレン(右)。
90年代を代表するスーパーモデルの一人、ヘレナ・クリステンセンも来場。
ジョルジオ アルマーニ ショー会場 Courtesy of Giorgio Armani
2025年にはブランド誕生50周年を迎えるジョルジオ アルマーニ。“モードの帝王”が紡ぐ新たな物語にも注目したい。
text: Tomomi Suzuki
・ジョルジオ アルマーニがニューヨークのマディソン・アベニューに新しい複合ビルをオープン
・イタリアブランドの強みを再認識させた2025春夏ミラノ・ファッション・ウィーク