「笑い」には、患者さんや家族を癒すだけでなく、認知症そのものを予防する力もある!? 自ら高座に上がり、“認知症落語”を披露する廣西昌也医師に、「笑いの力」「笑いの意義」について聞きました。
監修者プロフィール:廣西昌也さん
ひろにし・まさや 和歌山県立医科大学附属病院紀北分院分院長、認知症疾患医療センター長。1964(昭和39)年生まれ。和歌山県立医科大学卒業。専門は神経内科疾患全般、認知症疾患。総合内科専門医、日本神経学会神経内科指導医・専門医、日本認知症学会指導医・専門医、臨床瞑想指導者、笑いヨガリーダー。アマチュア落語家で、芸名は大川亭可流亭。短歌もたしなみ、第5回歌葉新人賞受賞。著書は『歌集神倉』(書肆侃侃房刊)。
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認知症への負のイメージを笑いで吹き飛ばしたい!
大川亭可流亭(おおかわていかるて)――。和歌山県立医科大学で認知症外来を担当する廣西昌也さんの芸名です。子どもの頃から落語が好きで、大阪の天満天神繁昌亭で落語入門講座を受講したのをきっかけに、最近はアマチュア落語家として、“認知症落語”にもチャレンジしています。
「認知症の講演会のときなどに、認知症をテーマにした創作落語を披露しています。病気の知識や予防法、患者さんや家族の心情などを盛り込んだ内容です。認知症の予防には、病気のことをよく知ること、そして笑うことも大事。よく笑う人は、認知症になりにくいという研究結果もあるんですよ」