研究データで見る「笑い」と「認知症」の関係
笑う頻度が少ないほど認知機能が低下しやすい――。それを示す研究データを紹介します。
福島県立医科大学の大平哲也教授らの研究によると、65歳以上の男女約1000人を対象に、笑う頻度と認知機能との関係を調べたところ、ほとんど笑う機会のない人は毎日笑う人に対し、認知機能低下のリスクが2.15倍高いという結果でした。
さらに、ほとんど笑わない人は1年後に認知機能が低下するリスクも3.6倍高かったといいます(※)。
廣西さんが提唱する認知症介護のコツ5か条と家族の接し方も参考に、ぜひ「笑い」を生活に取り入れて健康に過ごしてくださいね。
※出典:老年精神医学雑誌第22巻第1号2011
取材・文=佐田節子
※この記事は、「ハルメク」2017年1月号に掲載した記事を再編集しています。