鉄筋コンクリート住宅ってリフォーム可能?プロが徹底解説!

鉄筋コンクリート住宅をリフォームするメリット・デメリット

鉄筋コンクリート住宅はマンションなどの大きな建物で広く使われている反面、住宅用としてはまだあまり普及していません。鉄筋コンクリート住宅のリフォームを検討する際は、メリット・デメリットを正しく知っておくことが大切です。

鉄筋コンクリート住宅をリフォームするメリット・デメリットとは何なのでしょうか。

 

メリット:構造体の傷みを心配せずリフォームができる

ー鉄筋コンクリート住宅をリフォームするメリットはなんですか?

構造体の耐久性が高いため、白アリの被害や傷みなどを考える必要がないことです。木造や鉄骨造の場合はどうしても構造体が腐ったり錆びたりするため、補修が必要なケースも多いといわれています。

構造体を心配する必要がない点は、大きなメリットといえるでしょう。

 

デメリット:リフォームの頼み先が少ない

ー鉄筋コンクリート住宅をリフォームするうえでデメリットはありますか?

鉄筋コンクリート住宅のリフォームに関するノウハウを知らない業者が多いため、リフォームの頼み先が少ないことです。通常のハウスメーカーやリフォーム店では対応できないケースがあるため、ゼネコンのリフォーム部門などに問い合わせるのがよいでしょう。

 

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何に重きを置くか考えながら建物の構造を決める

鉄筋コンクリート住宅のメリット・デメリットやリフォームするうえでの注意点などをお聞きしました。家を建てる際、どの構造にするか迷った時は、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造それぞれの特徴を理解して選ぶことが大切です。

家づくりの際に考えたい、構造の選び方をお聞きしました。

 

断熱性能だけを見るのであれば、木造住宅がおすすめ

ー家づくりで構造を考える際、考えるべきポイントはなんですか?

家づくりの際、自分がどの部分を重視したいのか考えることが大切です。

断熱性能をいちばんに優先したいのであれば、鉄筋コンクリート住宅より木造住宅のほうがよいでしょう。

壁式構造の鉄筋コンクリート住宅では、連続した空間に断熱材が貼れるため保温性はある一方、性能値は高めにくいというデメリットがあります。

 

ーなるほど。断熱性能という面から見ると、木造住宅のほうがよいのですね

そうですね。数値だけで判断するのであれば木造住宅がよいことも多々ある一方、鉄筋コンクリート住宅の魅力は「数値化できない快適さ」だと思います。

 

ー「数値化できない快適さ」とは?

鉄筋コンクリート住宅は気密性があるため、室内の温度が急激に変化することはありません。鉄筋コンクリート造のマンションに住んでいる方はわかると思うのですが、一年を通して室温の上下があまりないんですよね。

もちろんマンションの場合は隣の部屋に人が住んでいたり、窓が部屋の1つの面しかなかったりする要因も大きいといわれています。ただコンクリートが蓄熱体になるため、室内の温度を保ちやすいというのは数値化こそできませんが大きなメリットといえるでしょう。

 

鉄筋コンクリート住宅は「安心して暮らせる」ことが最大の強み

ー鉄筋コンクリート住宅の強みは何だと考えますか?

やはり「安心して暮らせる」ことでしょう。腐敗やシロアリなど構造体に関しての心配が要らないだけでなく、コンクリートの重みを生かすことで防音性、耐震性を高められます。

近年では、何十年に一度の大雨や地震、大型台風などの自然災害が頻発しており、住まいに安心感を求める方も増えています。鉄筋コンクリートの機能そのものが建物全体ひいては家族を守るため、安心して暮らせる家に仕上がるのです。