久しぶりにノートルダム大聖堂の美しい姿を見た【マリ・クレールデジタル編集長のパリコレ日記】

2025年春夏パリコレクションが9月22日から10月1日まで開催されました。ファッションショーやプレゼンテーション、イベントなど盛りだくさん。ファッションのことだけでなく、街で見かけた気になること、パリらしいものなどをお伝えします。今回はDAY 7。

完璧はどこまでいくのか「トム・ブラウン」

今年6月に披露されたトム・ブラウンのオートクチュールを、パリのオフィスで見せてくれるということで行ってみました。服はすべてオートクチュールの仮縫いの時に使うモスリンと呼ばれる布でできています。日頃は完成品では見ることのない布を使って作られた服は手仕事の極みともいえるものでした。筋肉や血管が描かれている人体模型のような服や布をミルフィーユのように幾重にも重ねた服など、見れば見るほど「どこまで手が込んでいるのか」と驚かされるものばかり。細部を見てしまうが故、どんどん服に近づいていってしまう。完璧を追求するトム・ブラウンの姿勢を見た作品でした。

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久しぶりに全体像を現した「ノートルダム大聖堂」

移動中、偶然に見かけたのがノートルダム大聖堂です。2019年4月15日に火災に見舞われました。多くの人たちが祈ったのを記憶しています。それからというもの、パリに行くたびに修復のために覆われた大聖堂を目にしたものです。パリの風景に欠かせないノートルダム大聖堂。覆いが取り除かれた姿を見たら、ちょっと明るい気持ちになりました。周辺では多くの人たちが写真を撮っています。大聖堂は12月8日から一般公開される予定だそうです。

text: 宮智 泉(マリ・クレールデジタル編集長)

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