乳脂肪分の高いものが合うお菓子、低いものが合うお菓子

「例えば、乳脂肪の高い生クリームで言えば、バスクチーズケーキのような重くねっとりした食感が味わえる焼き菓子には適しています。

一方、乳脂肪分の少ない生クリームは、生クリームそのものを味わうために使われることも多く、例えば、ガトーショコラの上に添えられている生クリームなどがそうですね。濃厚でやや重たいガトーショコラには、ライトでさっぱりした生クリームがよく合います。

それと、最近は乳脂肪分の低いものが好まれる傾向もあって、一般的なショートケーキも、生クリームは甘さが控えめで、さっぱりした感じが好まれていますよね」

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パティシエはオリジナルの生クリームをブレンドして作る!

乳脂肪分の低いものが好まれる傾向にあっても、多くのお菓子職人たちは、自分たちが求める味わいにこだわっています。

「お菓子職人たちは、作るお菓子に合わせて、それぞれ違う割合の生クリームをブレンドして作っているんです」と大澤シェフ。

生クリームの脂肪配合にも、パティシエたちのこだわりが追求されているのですね。