私が20代半ばで、母が40代後半のころの話です。母は、おしゃれ好きで私たち3姉妹ともよくファッションの話をしたり、買い物に一緒に出掛けたりしていました。そんなある日、私たち家族は知人家族とバーベキューをすることに。「バーべキューに着る服がない!」と悩んだ母が選んだ服装とは?

おしゃれが大好きな母

母は日ごろからおしゃれが大好きで、ファッションにもこだわりがあります。私自身が3姉妹ということもあり、母と私たち3人でよくはやりの服について話したり、一緒に服を買いに出掛けたりして楽しんでいました。

そんな母が40代後半のころ、私たち家族と知人家族でバーベキューをすることに。母が「今度のバーベキューに着る服がないのよ。一緒に買いに行こう!」と誘ってきました。普段から付き合いのある知人家族なので、私たち娘3人は「バーベキューだからどんな服でも大丈夫でしょ。お母さんいっぱい服持ってるよね?」と言いましたが、母は私たちの意見など聞きません。どうしても買いに行きたいと言い張ります。

結局、私たち3人も母に押し切られ、4人で買い物に行くことになりました。

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いざ買い物をしようとするも意見が合わず

1週間後、早速4人で買い物に出掛けました。三女が「バーべキューだから動きやすくて、寒くないようにマウンテンパーカーがいいよね!」と、10月で寒くなってきていたこともあり、寒さ対策ができるスポーティーな服を勧めました。

しかし母は、「デザインがかわいくないな。サイズも小さいし、膝くらいまである服がいい!」と却下。私たちは3時間ほど母の行きたいお店に付いて回りました。私たちがヘトヘトになったころ、ようやく気に入ったものが見つかり母の目が輝き始めます。しかし、母が手にしている服は三女がアドバイスした服とは程遠いものでした。

裾が膝くらいまである袖がふわっとした薄手の長袖トップス、それにジーンズを合わせるスタイル。「かわいいけど……。バーベキューで汚れたりしない?」と心配する私たち。そんな私たちを見ているのかいないのか、母は「よかった! かわいいのが見つかった!」と1人満足そうです。頑固な母にもうこれ以上言っても聞く耳を持ってくれないだろうと、私たち3人は顔を見合わせました。