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●1915年創業の横浜の老舗果物店『水信』から、開発に2年の歳月をかけた「バナナヴィクトリアケーキ」が新発売。どんなケーキなのか味わってみました。

 横浜で人気の老舗果物店『水信』から「バナナヴィクトリアケーキ」が新発売しました。最近は、テレビ番組などで「フルーツポンチ」などの商品が取り上げられ、何かと話題のお店ですね。

創業100年を超える老舗果物店の歴史


1956年(昭和31年)当時。『フルーツパーラー』1号店の外観 [食楽web]

『水信』は、創業100年超える横浜の老舗。日本にバナナを届けていた主要港の一つが横浜であり、台湾から仕入れたバナナを熟成させ、卸していたのが『水信』の始まり。


客足絶えない『横浜水信 横浜ジョイナス本店』

 1956年、横浜西口名品街に1号店をオープンし、横浜初となるフルーツパーラーとして世代を超えて愛される店へ成長。2年前には横浜ハンマーヘッドにカフェスペース併設の自社ファクトリーを構え、焼菓子やジャムなどを製造しています。

 産地にこだわった果物は、味わいも見栄えも良く贈答用にも選ばれています。

「バナナヴィクトリアケーキ」は日が経つごとにまろやかになる味わい


2個入りで1000円、5個入りで2500円(税込)

 そんな『水信』の新作が、「バナナヴィクトリアケーキ」。バナナの熟成と、本来のおいしさを引き出す調理法により、バナナの甘さと香りが上品に広がる大人のスイーツが出来上がりました。

 ちなみにヴィクトリアケーキは、今からおよそ150年前に誕生したイギリスの伝統的なお菓子で、その名はヴィクトリア女王に由来しています。スポンジにジャムとクリームを挟んだ、シンプルで上品な味わいが特徴。水信ではジャムと生地にバナナを使用し、優しい甘みの味わいに仕上げています。


一切れずつ個包装されています

 開発に携わったファクトリー長の蓮沼さんに取材すると、

「シンプルなスイーツだからこそ素材の魅力をたっぷり詰め込み、一つずつこだわって仕上げました。スポンジは追熟させたもっちりで甘みのあるエクアドル産のバナナを、自家製バナナジャムは、少し酸味をきかせたエクアドル産バナナを使用しています。イタリアンメレンゲを混ぜ合わせたバタークリームにはラム酒を加え、ほのかに香り付けしています。バナナとクリーム、バターケーキ、香りとくちどけの一体感をぜひお楽しみください」

 商品化まで数年を要し、バナナのおいしさを思う存分堪能できる品と教えていただきました。


バナナジャムとバタークリームの二層仕立て

 ということで、さっそくいただいてみましょう。
 
一口目からバナナの香り、酸味、ジューシーさが華やかに感じられます。沖縄産の本和香糖のやさしい甘さもバランスが良く、ラム酒はほのかに香るバタークリームも秀逸です。濃厚なのに上品な口当たり。

 バナナそのもののフレッシュ感を感じられるのは、バナナを知り尽くした『水信』だからこそ。ちなみに賞味期限は7日間とありますので、ぜひ初日と、3日後、5日後と冷蔵庫で熟成させたものとを食べ比べてみてください。


著者の好みは5日後

 日にちを重ねるほとにスポンジとクリームがなじみ、より口当たりまろやかに楽しめます。ぜひお好みの熟成感を見つけてみてくださいね!

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●SHOP INFO
横浜水信 横浜ジョイナス本店
住:神奈川県横浜市西区南幸1-5相鉄ジョイナス1F
TEL:045-311-0182
営:10:00~21:00

販売店舗:水信ブルック&ファクトリー、水信フルーツパーラー、横浜水信 横浜ジョイナス本店、横浜水信 大船ルミネウィング店、横浜水信オンラインショップ