娘を自然あふれる場所で育てたいと思った私は、田舎町へ引っ越しをすることに。ご近所さんの紹介を受けて、地元のスーパーでパートとして働くべく面接へ行ったのですが……。そこにはとんでもない面接官が待ち構えていていたのです。

ご近所さんはいい人ばかり!

娘を自然豊かな土地でのびのびと育て、たくさんのことを経験させてあげたいと思っていた私と夫。その教育方針を重視して、ついに田舎町へ引っ越すことに。

暮らしに便利な都会もいいけれど、田舎も同じくらい良い場所だと常々思っていた私。近所の人も家族のように接してくれ、新鮮な野菜を分けてくれる高齢女性とも仲良くなれました。

そんなある日、その高齢女性から、若者の田舎離れが進んでいるため近所のスーパーが人手不足で経営の危機にあることを知りました。

ちょうど仕事を探していた私。パートでいいなら働けるとつぶやくと、彼女の耳にしっかりと届いたようで、店長が知り合いだから口添えすると言ってくれたのです。

こうして私は、スーパーに面接に行くことになりました。

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募集要項はチェックしたのに

このスーパーの求人案内には、「スーツじゃなくラフな格好でOK、子連れ面接も問題なし!」とありました。会社のホームページにも同じことが書いてあり、私は娘を連れて面接へ出向いたのです。

しかし会場内には、ビシッとしたスーツ姿の人しかおらず、子連れもいません。どうやらスーツの人は正社員採用の面接を受けに来ていたようですが、話が違います!

しばらくして私の順番に。3人の面接官にあいさつをし、椅子に座ると、「しかし……驚いたわ」と1人目が失笑。2人目には「子連れでTシャツって、面接なめてんの?」と言われる始末。こんなところで働くのはやめようと思った私は、椅子から立ち上がろうとしました。

そのとき、3人目の面接官が「ちょっと待て」と口を開きました。3人目の面接官の正体は、まさかの社長だったのです。