最終日も驚きがいっぱい【マリ・クレールデジタル編集長のパリコレ日記】

2025年春夏パリコレクションが9月23日から10月1日まで開催されました。ファッションショーやプレゼンテーション、イベントなど盛りだくさん。ファッションのことだけでなく、街で見かけた気になること、パリらしいものなどをお伝えします。今回は最終日のDAY 9。

ネオテニススタイル「ラコステ」

会場に入ると、砂が敷かれていました。寒くて雨ばかり降っているのに、会場内には砂がまかれてなんだかビーチのよう。夏の雰囲気です。会場の真ん中には、イギリス人アーティスト、スージー・マクマレーによる巨大なオブジェが。テニスで最も大切なネットをたたえた作品だそうです。今年はパリ五輪も開催されたので、スポーツは一層身近な存在になり、このラコステも進化しています。

全体的に明るくさわやかなシルエットは、フォーマルとカジュアル、スポーツとレジャーがバランスよく盛り込まれています。ラコステの象徴的なロゴであるワニもさまざまな形で登場。クリエイティブ・ディレクターのペラジア・コロトロスの提案するネオテニススタイルは、日常の様々な場面で取り入れたくなるものでした。

会場には映画監督のスパイク・リーのほか、女子プロテニスプレーヤーのヴィーナス・ウィリアムズの姿も。

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キャットウォークはトランク!「ルイ・ヴィトン」

夕暮れ時、ルイ・ヴィトンのショー会場に向かいました。場所は前回と同じルーブル美術館の特設テント。いつもと同じように、会場やゲストも華やかさの極みです。日本からもKōki,さんやローラさん、佐藤春美さんも来場していました。

アーティスティック・ディレクターのニコラ・ジェスキエールが手がけた軽やかなコレクションは、フェミニンさやレトロフューチャーな雰囲気など、時に相反する要素が同居する力強い印象を残しました。

そして、驚いたのはこのキャットウォーク。なんとすべてルイ・ヴィトンのトランクでできていました。ショーの終了後、みんな舞台の上を歩いていましたが、なんだか踏んでしまうのは、恐れ多いような……。