3.床暖房の設置リフォームにかかる工事期間

床暖房の後付けリフォームにかかる工事期間は、工法により異なります。

工法
工事期間の目安
直張り 3〜4日
張り替え 4〜5日

張り替えは、既存の床の撤去や下地づくりに時間がかかるため、直張りよりも長くなります。

(広告の後にも続きます)

4.床暖房のメリット・デメリット

床暖房を後付けするメリット・デメリットをご紹介します。

床暖房のメリット

床暖房には、以下の3つのメリットがあります。

足元からまんべんなく部屋を温められる

空気が汚れず乾燥しにくい

基本的にメンテナンスが不要

それぞれ詳しく解説していきます。

足元からまんべんなく部屋を温められる

床暖房のもっとも大きなメリットは、足元が温められることです。エアコンやヒーターでは温風が足元に届きにくく、温まるのに時間がかかりますが、床暖房なら床全体を同時に温められます。

「冷え性で冬は足が冷えやすい」「ストーブだと顔がほてってボーっとしてしまう」という方は、床暖房にリフォームすれば悩みを解消できるかもしれません。

空気が汚れず乾燥しにくい

空気を汚染せず乾燥の心配もない床暖房は、体にやさしく使いやすい暖房器具です。

石油ファンヒーターは、換気を怠ると頭痛や吐き気などの体調不良をともなう可能性があり、またエアコンは肌の乾燥やドライアイを引き起こす原因となりがちです。

お肌が乾燥しやすい方やお子様のいるご家庭には、床暖房がおすすめです。

基本的にメンテナンスが不要

床暖房は、日頃のメンテナンスが基本的には不要です。エアコンやヒーターのように掃除や給油の手間がないため、時間の節約になります。

床暖房本体の寿命も30年以上と長く、非常に耐久性の高い機器であるため、一度設置すれば長年使用できることもメリットです。

床暖房のデメリット

床暖房のデメリットとしては、主に次の4つです。

初期費用が高くなりがち

温まるのに時間がかかる

家具の買い替えが必要になる可能性がある

段差ができることもある

それぞれ詳しく解説していきます。

初期費用が高くなりがち

床暖房のランニングコストはほかの暖房器具とさほど変わりませんが、設置時の初期費用は大きくなりがちです。たとえば6畳の部屋に電気式の床暖房を入れる工事費は、30万〜55万円が目安ですが、エアコンであれば10万程度で済むでしょう。

見栄えをよくするために、直張りではなく張り替えを選ぶならさらに費用がかかりますし、温水式を導入するなら別途熱電気が別途必要になることも。床暖房の設置の際には、まとまった出費が必要になる点は、デメリットといえるでしょう。

温まるのに時間がかかる

また、床暖房の温まり具合は部屋の広さや室温によって異なりますが、おおむね一時間程度かかります。ほかの暖房機器に比べると、温まりきるのに時間がかかるのがデメリットといえます。

朝の出勤前の忙しい時間だけ部屋を暖めたいようなケースでは、使い勝手が悪いと感じるかもしれません。

家具の買い替えが必要になる可能性がある

床暖房を設置した床面には、足のない家具は置けません。これは、家具を直置きすると、床との間に熱がこもってしまうためです。

そのため場合によっては、家具の買い替えが必要になる可能性があります。ただしお気に入りの家具がある場合は、その場所を避けて床暖房を設置するなど方法はあるので、まずはリフォーム会社に相談してみましょう。

段差ができることもある

床暖房の後付けで直張り工法を選んだ場合、既存の床に新たに床を重ねるため段差ができてしまいます。

段差は1.2cm~1.5cm程度で、リフォーム時には段差部分にはスロープ状の見切りと呼ばれる部材をつけ、極端な段差にならないよう配慮し施工します。しかし違和感は生じますし、場合によっては、お年寄りや小さな子どもがつまずいて転倒する可能性もあるでしょう。

見栄えや段差が気になる場合は、張り替え工法を選ぶことをおすすめします。