住宅のプロのお家訪問!家づくりのコツを解説

4.1階と2階でイメチェン!部屋ごとにテーマを 

リビングは家族みんなでくつろげるあたたかいイメージで、寝室は趣味を生かした部屋、書斎は落ち着いた雰囲気に…など、部屋ごとにテーマを変えてみるのもおすすめ。ここでは1階と2階でイメージを変えつつ、家の統一感を出す方法をご紹介します。

 

家のベースカラーを決める

まずは家のベースカラーを決めましょう。例えばこの家の場合、シルバー・黒・木目調の 3種類をベースカラーにしています。ベースカラーを決めることによって家具を置いてもバランスを取ることができ、統一感のある空間に仕上がります。

 

1 階のリビングは木目調であたたかく 

では、ベースカラーを守りながら部屋のイメージチェンジをするにはどうすればよいのでしょうか。この家を参考に見ていきましょう。

まず 1 階のリビングは、木目調であたたかいイメージ。床にはトラフ模様と呼ばれる、角度によって見え方が変わる木目調の床材を使用しています。

また、畳スペースはリビングの隣に付いていることが多いのですが、ここではキッチンの隣に設置。リビング全体に奥行きが広がるよう工夫しています。

 

2階はシックに

続いて 2 階を見てみましょう。天井はグレーの木目調、階段は手すりを黒くして、1 階とは打って変わってシックな印象に仕上げています。また主寝室の壁にはパーティクルボードと呼ばれる木質ボードを張って趣味のギターを飾り、かっこいいイメージに。

ギターは収納すると場所をとってしまいがちですが、魅せる収納術を活用することで素敵な空間に早変わり。このように1階と2階でイメージはガラッと変わりますが、ベースカラーの三色を使うことにより統一感のある家になります。

 

窓付き階段を活用


光が2階からリビングまで届くように窓付きの階段にし、部屋全体が明るくなるよう工夫するのもおすすめ。この家では南向きの階段を活用し、リビングがよりあたたかい印象になるよう工夫されています。

階段の窓のそばには本棚を設置した小さな図書館スペースも。日光が差し込む昼下がり、窓際で読書を楽しむ…そんな素敵な空間に仕上がっています。

 

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5.玄関にひと手間加えて家事負担を軽減 

外にいちばん近い玄関は、汚れた靴や雨天時に使用した傘などを置くため掃除が大変なスペースの一つ。しかし、家を建てる際のちょっとしたひと手間で、掃除の負担が軽減されます。 

 

床はウレタン塗装で掃除しやすく

玄関の内側、靴を脱ぐ部分はモルタル仕上げにウレタン塗装をすることでテカテカした手触りになり、ほうきで掃くだけで汚れが取れます。

また注意点として、滑りやすくなるため玄関の外側は塗装をしないこともポイント。 ちょっとしたひと工夫で、建築後も暮らしやすさが続く住宅に仕上がります。