夜な夜な韓国愛を持つものの前に現れるという居酒屋『マキ食堂』の扉。
中では女主人のワタナベマキさんが韓国料理を作っていて……!?
今回のゲスト、スタイリスト・KOMAKiさんとともに、韓国トークを繰り広げます。
KOMAKiさんが好きになるのはドラマや映画を支える名脇役たち。
なかでも数々の話題作に出演しているイ・ドンフィの存在感とおしゃれさ、独特なおもしろさにハマっているのだそう。
熱烈トークをご堪能あれ!
ゲスト
スタイリスト
KOMAKiさん
雑誌、ファッションブランドを中心にスタイリングを手がける。また、韓国カルチャーに造詣が深く「韓ドラ♡姉妹」として企画書持ち込みで共著(左ページ参照)を出版。インスタ(@komokixx)も注目!
個性派俳優のイ・ドンフィとは?
上記写真の一番右がイ・ドンフィ。
29歳で映画『サウスバウンド』にて俳優デビューし、『恋のスケッチ~応答せよ1988~』で注目される。
その後、映画やドラマに多数出演。独特な個性と存在感があり、アドリブの多い俳優としても知られている。
私服が見られるインスタ(@dlehdgnl)も話題。
『エクストリーム・ジョブ』
犯罪組織の検挙のため、フライドチキン店に扮した麻薬捜査班の奮闘を描いた映画。
韓国で歴代興行収入1位、観客動員数歴代2位を記録した大ヒット作品。
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メインではないけれど幅広い役で印象を残す名俳優
ワタナベさん(以下W):はじめまして、KOMAKi(以下コマキ)さん! 韓国ドラマのロケ地をまわったご著書も、インスタも拝見しているので、ずっとお会いしたかったんです。
KOMAKiさん(以下K):わー、ありがとうございます! 私もです。ぜひたくさんお話ししましょう!
W:では、さっそく。コマキさんって、韓国ドラマや映画、カルチャーに本当に詳しいですよね。きっかけはなんだったんですか?
K:20年前くらいかな、友人から『私の名前はキム・サムスン』がおもしろいって聞いて、DVDを借りて観たらハマったんですよね。そこから『コーヒープリンス1号店』や『メリは外泊中』みたいなちょっとベタな感じのものを観始めるようになったんです。
W:20年前から! すごいなぁ。
K:でも、再燃したのはやっぱりコロナ禍で『梨泰院クラス』でした。
W:わー! そうなんですね。私はまさにそこからでした。再燃というのはどういう感じですか?
K:それまでの韓国ドラマとは違って、今っぽいセンスが詰め込まれていて、なんだか洒落ている感じがしたんです。
W:なるほど。長く観ているからこその感想ですね。コマキさんがお好きな俳優さんはどなたですか?
K:うーん、いろいろいるんですけど、イ・ドンフィは大好きです! あとは、ソン・ソックやアン・ジェホンも好きだし、カン・ギヨンも好き……いわゆるメインじゃない人が好きです。
W:演技派の方々ですね! 脇役が多いけれど、すごく印象的な人たちばっかり。なんだかわかります。イ・ドンフィは何がきっかけですか?
K:『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』で見たのが最初で、そのときは気にしていなかったんです。でも、その後のバラエティで『応答せよ』のメンバーがみんな出ていたのに、イ・ドンフィだけスケジュール調整が間に合わず出ていなくて、そこから妙に気になっちゃって、彼のことを調べ始めて。他の作品を観始めたらすごく魅力的な人だなーって。インスタを見たら、すごくおしゃれなんですよ。
W:私もインスタを見て、おしゃれさんだな、お洋服が好きなんだろうなって思ってました! そういう姿にジワジワやられちゃった感じなんですね。
K:そうかも。それに、猫アレルギーなのに猫を飼っちゃってるんですよ。
W:えー! そのエピソードだけでも、なんだかおもしろくていい人って感じがします。本当に幅広い役を演じられていますよね。
K:ですよね。『応答せよ』のときって変なメガネをかけてもっさりした感じだったけど、『エクストリーム・ジョブ』では真面目なコミカルさがあって、映画『幼い依頼人』ではシリアスな役だったし『カジノ』では、すごく渋くてハードボイルド。どれもすごくうまいなーって思うんですよ。
W:確かに、どの役も味があって、目が離せない感じがあります。
K:観たことがないのってラブ要素の強い恋愛ものだけかな。去年の映画では恋愛っぽいものもあったんですけど、ラブ要素はひとつもなかったから。
W:イ・ドンフィの恋愛ドラマ……あえて観たいような、観たくないような複雑な気持ち(笑)
K:ですよね、キスシーンとか観たら、どうなっちゃうんだろう(笑)
W:お話を聞いてると、コマキさんはめちゃくちゃたくさんの作品をご覧になってるんだなってわかります。特に好きな作品って何ですか?
K:たくさんあるんですけど、イ・ドンフィが出ているなかだと『エクストリーム・ジョブ』が大好きです。観るものがないなってときは、再度『エクストリーム・ジョブ』を観るくらい。
W:うんうん、おもしろいですもんね。麻薬捜査官たちが張り込みのためにチキン屋さんを始めるっていう映画。
K:「犯人を挙げるか、チキンを揚げるか」っていうキャッチコピーが最高。
W:今日は、作品に出てきた「水原カルビ味チキン」を作ってみたので、どうぞ! 揚げたチキンに焼き肉のたれをからめていたのを真似しました。
K:うわー、うれしい。えごまの葉と合わせるのもいいですね、おいしい! これは確かに繁盛しちゃう(笑)
W:張り込みのための店なのに、人気店になっちゃうんですよね。
K:イ・ドンフィは真面目に捜査する役なんだけど、チキン店が人気になりすぎちゃって「なんでどんどん繁盛しちゃうんだよ!」ってね。音楽の差し込み方とか、いいシーンでスローモーションになったり、ユーモアがちりばめられてて本当におもしろい作品です。そうそう、同じ捜査チームの二人が『恋愛体質〜30歳になれば大丈夫』にもカメオ出演してましたよね!
W:確かに! 同じ監督ですもんね。韓国ドラマや映画ってそういう繋がりを見つけるのもまたおもしろいですよね。コマキさん、とてもお詳しいからもっといろいろ教えてほしいです。
K:『ソンセンニム(先生)』って呼んでください(笑)。
W:はい、ソンセンニム! またぜひ遊びにきてください。