注文住宅を建てる際、たくさんあるキッチンの種類に悩む方も多いのではないでしょうか。
キッチンを選ぶときのポイントや注意点を理解することで、家族のライフスタイルに合った使い勝手のよいキッチンをつくることができます。
この記事では、注文住宅でおすすめのキッチンや選び方のポイント、注意点について解説していきます!キッチン選びの参考にしてみてください。
注文住宅で人気のキッチンスタイル4選
注文住宅で設置できる多種多様なキッチンスタイル。それぞれに特徴があるため、どのキッチンにするかつい迷ってしまいますよね。
ここでは、注文住宅で特に人気のキッチンスタイルを4つご紹介します。
壁付キッチン
壁付キッチンは、別名「背面キッチン」とも呼ばれており、キッチン台が壁に張り付いているタイプのキッチンです。
背面が接しているI字型・L字型・コの字型の3種類があり、キッチンが壁に付いているため、リビングスペースが広く取れる点が特徴。中でもI字型は、他の2つのキッチンタイプよりもリビングスペースを広く取れるのです。
ただし、I字型の壁付キッチンは、料理中に家族とのコミュニケーションを取りづらいというデメリットも。広いリビングスペースを選ぶか、コミュニケーションを重視するかは悩みどころ。家族で話し合いながら理想のキッチンスタイルを選んでいきましょう。
対面キッチン
対面キッチンは、リビングやダイニングとキッチンが向かい合っている形をしており、形状によって名称が異なります。I型・L型・ペニンシュラキッチン・アイランドキッチンなどがありますが、いずれもリビングの様子が見やすく、コミュニケーションが取りやすいのが特徴です。
ただし、広いスペースがないと設置ができないうえに、壁付キッチンと比較して臭いが広がりやすく、油はねや水はねによってリビングの床が汚れるといったデメリットもあります。
アイランドキッチン
アイランドキッチンとは、周囲に壁がない形のキッチンのことです。対面型キッチンの種類のひとつで、人気が高まっているキッチンスタイルになります。
アイランドキッチンの主なメリットは、以下の3つです。
・ 開放感があるためキッチンとダイニング間のコミュニケーションが取りやすい
・ キッチン周りを動けるため複数人でも作業しやすい
・ レイアウトの自由度が高く、おしゃれなデザインのキッチンが多い
一方でアイランドキッチンには以下のデメリットがあります。
・ キッチンが壁から離れているため、広いスペースがないとアイランドキッチンは設置できない
・ キッチンが壁に面していないため臭いが拡散しやすい
このように多少のデメリットはありますが、家族で料理をしたりホームパーティをしたい方には向いているキッチンタイプといえます。
システムキッチン
システムキッチンとは、コンロや流し台、調理台、収納設備などがワークトップと呼ばれている天板によって、全体が一体化しているタイプのキッチンのことです。
主なメリットは以下になります。
・ 間口いっぱいに設置できるため収納スペースが多い
・ 調理台につなぎ目がないため水が隙間に入る心配がない
・ キッチンによっては食洗機が組み込まれているなど機能性が高い
一方で、デメリットは以下になります。
・ 天板によって一体化しているので部分的な設備の交換が難しい
・ リフォームする際は大がかりな工事になる可能性がある
上記のようなデメリットがありますが、機能性が高く使い勝手も良いため人気のキッチンになります。
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注文住宅におけるキッチン選びのポイント
注文住宅を建てる際、キッチン選びのポイントを押さえておくことは非常に重要です。ポイントを理解したうえでキッチンを選ぶと、より使い勝手のよいキッチンになるでしょう。
ここではキッチンを選ぶ際に押さえておくべき4つのポイントについて解説します。
収納にこだわる
キッチンを設計する際は、収納にこだわることも重要。十分な収納スペースを確保しておかないと、調理器具や食器、食材などが収納できず、使い勝手の悪いキッチンになってしまいます。
また収納スペースの位置も考える必要があります。使用頻度が高いものは取り出しやすいところに配置するなどのひと工夫で、より暮らしやすいキッチンに仕上がります。
キッチンの形だけでなく食器棚や冷蔵庫の設置位置、パントリーを設置するかどうかまで考え、設計することが大切です。
天板の高さにこだわる
キッチンを設計するには天板の高さも重要です。使い勝手のよいキッチンにするには、「背の高さに合った天板であるか」がポイントです。
天板が低いキッチンだと料理をするたびにかがむ姿勢になるため、腰に負担がかかってしまいます。毎日使う場所のため、ご自身に適したキッチンの高さを見極めて設計しましょう。
ちなみに、理想の天板の高さは「身長÷2+5cm」といわれています。ぜひキッチンづくりの参考にしてみてください。
キッチンの動線を考慮する
キッチンを設計するうえで、動線についても考えておきましょう。動線を考慮してキッチンの配置を決めることで、家事や子育ての負担が軽減されます。特に幼い子どもがいる場合は常に見守る必要があるため、キッズルームが見える位置にキッチンを置くのがおすすめです。
家庭によって過ごしやすい動線は変わってくるので、キッチンの設計段階で念入りに打ち合わせをしておきましょう。
手入れ・掃除がしやすい
また、手入れや掃除がしやすいことも重要です。料理をすると油や水によってキッチンの床や壁が必ず汚れてしまいます。
そのためキッチンを設計する際は、キッチンだけでなくキッチン周りの床や壁についてもこだわることをおすすめします。
たとえば、IHコンロを選んだり床のフローリングを複合フローリングにしたりするなど、掃除しやすい素材にすることで掃除の手間が省けます。