野村牧場の新鮮なミルクをたっぷり使った「MISS ALBION」の極上スイーツ


美味しいケーキの鍵を握るのは、美味しいミルク。艸花からもほど近い、野村牧場直営の洋菓子店「MISS ALBION(ミス・アルビヨン)」には、フレッシュなミルクをたっぷり使ったケーキがずらり。フルーツたっぷりの「イストワール」、季節のおすすめの「モンブラン」、シンプルに見えて実は手間がかかるというスフレタイプの「ガトーフロマージュ」をいただきました。

華やかでありながら、実に洗練されたルックスのケーキたちは素材を生かしたすっきりとした甘さで、ケーキ好きなら何種類も食べたくなるはず。実際、艸花のゲストがテイクアウトして部屋で召し上がったりもしているそう。

マドレーヌやケーク、クッキーといった焼き菓子もラインナップ。私もあれこれ自分用のおみやげに買って帰りました。丁寧に作られているけれど、余計な味はしない、シンプルな美味しさであっという間に食べ切ってしまいました。もっと買えばよかったなぁ。



シェフの安田俊二さんは「ハイアット リージェンシー 京都」でペイストリーシェフを務めるなかで野村牧場のミルクに出合い、52歳の時に一念発起してこちらのお店を立ち上げたのだそう。「牧場の目の前だからこそ、搾りたてのミルクを使ったスイーツを作れるんです。今日作ったものを、今日出せる。それがここに店を出そうと思った理由ですね」と、安田シェフ。

カウコンフォートに配慮し、環境にやさしい循環型の酪農経営に取り組む野村牧場の牛たちは、1頭あたりの年間搾乳量が全国でもトップクラス。鮮度や味わいはもちろん、牧場のスタンスにも共感しての決断だったそうです。

野村牧場

白いケーキ箱のような建物に、ブルーのエントランスが目印。喫茶スペースは不定期オープンのため、利用時には電話で問い合わせを。

ちなみに店名のミス・アルビヨンは、安田シェフがフランス留学時に初めて習ったケーキの名なのだそう。

MISS ALBIONについて詳しくはこちらから!

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「小嶋庵」のちょうちん作りワークショップで思い出を形に残すアート体験


江戸寛政年間創業の京提灯の老舗・小嶋商店の長男、小嶋 俊さんが営む“海辺のちょうちん屋さん”・「小嶋庵」。寺社や商店のちょうちんのほか、現代的な内装照明やインスタレーションも手がけ、艸花の一室にも俊さんが作った照明がしつらえられています。

ちなみに、ご実家の小嶋商店から完全に独立したということではなく、ご自身が惚れ込んだ地で3人の子どもたちをのびのび育てたいというワーク・ライフ・バランスを考えての移住で、俊さん曰く「ひとつの輪の中に2つある」イメージなのだとか。伝統工芸を継承する新たなスタイルとも言えそうです。

「ちび丸」という呼び名も可愛い手のひらサイズのちょうちん作りにトライ。まずは俊さんからレクチャーを受けます。竹で組んだ骨組みはあらかじめ用意されていて、好みの和紙を選んで貼っていきます。糊をたっぷり目につけるのがコツで、1面を貼ったらその向かいを貼ってから残りの対称の面を貼っていきます。和紙を手でちぎったり、爪で寄せたりと久々に手を使った工作をした気がします。

俊さんのTシャツには「SUKI NA BASHO DE HONPOU NI」と書かれていましたが、まさにご本人の生き方を凝縮したフレーズ。おおらかで楽しい人柄なので、初めてお会いしたとは思えないほどリラックスしてちょうちん作りに取り組めました。



赤いものが私の提灯、水色のものが内藤さんの提灯です。面によって和紙の色を変えるのはちょっと難しいと言われながらも、私はあえてトライしてみました。よく見るとアラはありますが、なかなか可愛い仕上がり! 中に入れるLEDキャンドルライトもセットで持ち帰れます。

ワークショップの申し込みは、小嶋庵のWebサイトから。

小嶋庵

大きな提灯を粛々と仕上げていくスタッフの方のスマートな手さばきに、しばし見惚れてしまいました。これまでさまざまな職人さんを取材してきましたが、無駄のない手の動きはリズミカルで美しく、見ているだけでも楽しいものです。そして簡単そうに見えて、いざやってみると全然同じようにはできないのです。

「丹後ブルー」と呼ばれる鮮やかなブルーの海と、青い空。俊さんはこの景色を見て、丹後への移住を決めたのだそう。各地からさまざまなオーダーが舞い込む忙しい日々を送る俊さんですが、工房には学校帰りの子どもたちが集まり、お父さんの仕事に触れながら育つ環境はとても素敵!

小嶋庵について詳しくはこちらから!