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●大阪みやげの一つがみたらし団子。大阪駅などで手に入る人気みやげ『浪芳庵 本店』でいただく「炙りみたらし」の魅力を探った。

 大阪みやげの名物として確立されているのが「みたらし団子」。その中でも大阪駅や伊丹空港などのおみやげとして「炙りみたらし」という香ばしいみたらし団子を販売している人気店が『浪芳庵(なみよしあん)』です。

 大阪みやげとして有名ですが、本店が難波にあり、そちらではわざわざ出かけて食べるべき商品を提供しています。

大国町から歩くとすぐの浪芳庵本店


ここだけ空気感が少し異質な浪芳庵本店

 今回紹介する浪芳庵の本店があるのは大阪の難波。なのですが、お店は難波の街の中でもかなり南側。実際に最寄りの駅は大国町となります。

 大阪メトロの大国町の駅を下りて北東へ歩くこと約5分。ビルや工場などがある町の一画に、高級料亭のような姿の建物があります。こちらが今回後紹介する『浪芳庵』の本店。お店の存在を知らないと外観からでは、どんなお店か想像できない人も多いと思います。


売店内には美味しそうな和菓子がもちろんいっぱい

 立派な門を抜けると綺麗なお庭があって、和菓子を販売している店舗やカフェなどさまざまなお店が併設されています。

 今回紹介するカフェは予約必須。お店の敷地に入ってお店の方に予約してる旨を伝えて入店しました。


純和風な敷地の中に意外な洋風カフェ

 カフェの内部は門や庭のテイストとも異なりカウンターや薪ストーブのある洋風のペンションのような雰囲気。

 テーブル席に通されてメニューを確認すると、お目当てであるみたらし団子とドリンク、バニラアイスのセットを発見したので注文したいと思います。

 また、こちらでは店舗で販売している和菓子も一緒に食べられるとのこと。せっかくなので、どら焼きも一緒に味わうことにしました。

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タレのたっぷり入った壺で登場する「炙りみたらし」


こんなみたらし団子の登場シーンは初体験

 しばらくすると、お目当ての炙りみたらしの登場。となるのですが、こちらが予想外のビジュアル。


「炙りみたらし」3本セット、バニラアイス添え。ドリンクセット2035円、「どら焼き」330円

 旅館ディナーなどで見かける一人鍋用の固形燃料の台の上に壺状の器が乗っています。実はこの中には3本の炙りみたらしとタレがたっぷりと入っていて、可愛らしくも贅沢な特別仕様となっています。


壺の中には見たことないくらいたっぷりのみたらしのタレ [食楽web]

 それではいただきます。まずは何といっても、炙りみたらしから。再びビックリするのはその見た目。


大振りで照りも完璧で100点満点のビジュアルのみたらし団子

 浪芳庵の炙りみたらしを知っている人にはお馴染みとなるのですが、普通のお団子のように丸い3~4個の球体ではなく、焼き鳥のつくね串のように一繋がりの形状をしています。

 一口食べてみルト、さらに驚くのはその柔らかさ。


スプーンが添えられているので、もちろん追いタレ

 タレごと壺で温められている炙りみたらしのフワッとした食感はとにかく軽やか。今まで食べたみたらし団子史上で一番のエアリー食感でした。

 たっぷりと掛かったタレも絶品。トロリとした舌ざわりで、かなりの甘さがありながら上品。

 これには秘密があって、タレには利尻産の昆布を使用したダシをベースとして使用。それが甘くてもくど過ぎない味わいをつくり出しているのです。

みたらし団子のタレは色々なスイーツとの組み合わせも抜群


どら焼きも店内で食べるとみたらしのタレで味変可能

 炙りみたらしの後は、浪芳庵の人気商品・どら焼きを。小豆の粒の存在をしっかり感じるたっぷりの粒あんが、甘い皮に包まれています。

 壺の中にはタレがまだまだ残っているので、残り半分にはタレを掛けてみました。みたらしのタレが追加されたどら焼きは、甘みというより香ばしさがアップ。ぜひこの組み合わせで食べていただきたい。


香りが華やぐオンザロックスタイルの抹茶

 ドリンクに注文した冷たい抹茶は淹れたての抹茶を氷の入ったグラスに注ぐオンザロックスタイルで、ビターで苦味たっぷり。甘くなった口がリセットされました。

 炙りみたらしとどら焼きに抹茶を飲みつつ、和菓子セットをたっぷり楽しんだところでアイスクリームの登場。ずっと和菓子を食べてきているはずなのですが、気分としては食後のデザートのような雰囲気。

 アイスにもタレを掛けて食べようと思っていると、お店の方から「たっぷりタレを掛けてお召し上がりください」とのこと。


初体験ながら絶対美味しいと確信の組み合わせ

 遠慮することなくアイスにタレをたっぷりかけると、温かいタレのおかげでアフォガードのようにトロリと溶けて、甘じょっぱいみたらしアイスに変化しました。

 和洋いろんなスイーツを食べつつ気が付くとお腹いっぱい。こちらのカフェには薪ストーブがあり、冬場には実際に活用されているとのこと。薪ストーブで暖まりながら、温かいみたらし団子をいただく……風情あふれる冬の大阪旅行にぜひ訪れてみてください。

(撮影・文◎けいたろう)

●SHOP INFO
店名:浪芳庵 本店(なみよしあん)
住:大阪府大阪市浪速区敷津東1-7-31
TEL:050-5589-2871
営:11:00 ~17:45(月~金)、11:00~18:45(土日祝)
休:不定休
https://namiyoshian.jp/

●著者プロフィール

けいたろう
旅するグルメライター。大阪と京都をむすぶ京阪電車の沿線在住で、複数の旅行情報サイトにて旅とグルメのガイド記事を執筆。気になるグルメ情報があるとB級グルメも高級店も穴場のお店も有名行列店でも、とにかく幅広く取材!食楽webでは関西グルメ情報を中心に紹介しています。