絶対かわいい寄せ植えの鉄則「パンジー&ビオラ×カラーリーフ×実もの」
アンティークカラーのパンジー‘夢見るパンジー はっぴーしぇーど’を使った寄せ植えです。一輪のなかに微妙な濃淡があるので、その色から大きくずれないように他の植物を選びました。そして、組み合わせの絶対法則といってもよいのが、形の違いの差をつけること。特にカラーを同系色でまとめた場合は、形が異なるものを組み合わせると変化に富んだ見応えのある寄せ植えになります。そこで覚えておきたい組み合わせが「パンジー&ビオラ×カラーリーフ×実もの」のコンビネーション。これらが入っていれば、冬の寄せ植えは必ず可愛くなる絶対法則です。
写真左上から時計回りに
■パンジー‘夢見るパンジー はっぴーしぇーど’/バイオレットのグラデーションカラーで、下の花弁に濃い色のベイン(筋のようなライン)が入ります。中輪〜小輪なので、他の花との寄せ植えに使いやすいです。
■キンギョソウ‘ブランルージュ’、パンジー
■カルーナ、ハツユキカズラ、スイートアリッサム
■チェッカーベリー、ワイヤープランツ
このほかに、鉢の後方にヒューケラと同系色のパンジーを植栽しています。
秋冬は植物がぐんぐん生育する時期ではないので、このくらいギュッと詰め込んで植えても問題ありません。春以降、株が生育して窮屈そうになってきたら、分解して2鉢に寄せ植えに作り直すのも楽しいですよ。
さまざまなカラーが入る場合でも、「パンジー&ビオラ×カラーリーフ×実もの」の組み合わせは可愛くまとまります。この寄せ植えではカラーリーフにヒューケラと黒いハボタンを使っています。ヒューケラは葉が平らで比較的大きいので、鉢縁に配置すると効果的です。実もののチェッカーベリーも実がこぼれるような姿が可愛いので鉢縁が定席。
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古くから愛されているオールドパンジーもおすすめ
パンジーの原種となった三色スミレを思わせる補色対比がかわいらしいビオラ‘ソルベ XP’シリーズ。
個性を競い合う近年の流行の一方で、昔から親しまれているオールドパンジーもおすすめ。丸くて整った花形は愛らしく、寄せ植えにしなくてもこの通り単植でこんなに可愛らしいのも魅力です。何十年も変わらず愛されるのには理由があり、花形や色合いにバラつきがなく、丈夫で株張りに優れ、価格が比較的安価で入手しやすいことから、オールドパンジーはガーデナーから厚い信頼を寄せられる花です。
花径9cmの巨大輪パンジー‘インスパイアデラックス ホワイトブロッチ’。
ブロッチと呼ばれる花心の模様が顔のように見える花もオールドパンジーの一つ。大輪のものが多く、ガーデンでの存在感は抜群です。オールドパンジーは性質が丈夫だからこそ古くから残っており、生産しやすいため安価に提供ができます。パンジー&ビオラの育苗は真夏の最も暑い時期にハウス内で行われるため、生産者さんの環境は年々過酷なものになっています。オールドパンジーは耐暑性に優れ、株張りがよく、徒長しづらい特性なので、過酷な暑さの中で育苗する生産者さんも安心して生産できる花であるということも、花選びの参考になるかもしれません。もちろん、愛好家の庭でもその魅力を十分に発揮してくれますよ。