3.3LDKから2LDKへのリフォームは価値が下がる?
一般的に、リフォームは物件の資産価値を高めるといわれていますが、将来的に売却を計画している場合、エリア特性によるニーズも無視できません。
例えば、小学校や幼稚園などの周辺施設が充実しているエリアには、子育て世帯が集まりやすく、部屋数の多い3LDKのほうが求められる傾向にあります。
そのため、3LDKから2LDKへの間取り変更リフォームを検討する際は、将来的な需要を見越して柔軟性を持たせておくことが重要です。
一例として、つなげた部屋に間仕切り扉を設けておくことが挙げられます。必要に応じて部屋を仕切ることも、広いスペースにすることもでき、子どもの成長にも対応できるため、子育て世帯の需要が期待できるでしょう。
このように、市場のニーズを把握したリフォームを考えることが、資産価値を維持するポイントといえます。
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4.【事例】3LDKから2LDKへのリフォーム
間取り変更のビフォーアフターがイメージしやすいよう、写真と間取り図を交えながら3LDKから2LDKへのリフォーム事例を紹介します。
①子どもの独立をきっかけに。和室をリビングと一体化
★LDKの施工写真
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★図面
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/1273
マンション |
25年 |
約173万円 ※LDK工事のみ |
子どもが独立して夫婦2人の生活になったことを機に、和室とリビングを一体化して、開放感のあるLDKにリフォームした事例です。
和室の押入れは寝室側のクローゼットと統合し、広々としたウォークイン・クローゼットに変更。さらに、水回りの段差も解消し、つまづきリスクを取り除きました。
②ダイニングキッチンと洋室を一体化。中古物件をユニークリフォーム
★DKの施工写真
after
★図面
出典:https://www.8044.co.jp/gallery/447
戸建て |
27年 |
467万円 ※LDK、トイレ、和室のリフォーム費用の合計 |
開放的なLDKを実現するために、ダイニングキッチンと洋室を一体化し、カウンターキッチンに改築。
以前の和室は洋室に変更し、納戸への出入りを隠し通路風に仕上げています。落ち着きのある色味で統一された内装と、隠し通路など遊び心のある工夫が魅力的な住まいです。
③「和」を残し、回遊する動線へ
★LDK・玄関施工写真
★図面
出典:https://freshhouse.co.jp/case/15768/
マンション |
約1,580万円 |
部屋が分かれて使いにくかった間取りを、スケルトンリフォームで生活動線のスムーズな間取りに改善しました。
キッチンから洗面、クローゼットを通り、寝室やLDKへ回遊できる動線を確保し、広いLDKから南と東の2方向の眺望を楽しめる空間を実現。
もともとLDKの場所にあった和室は玄関ホール横に移動。小上がりの和室からは東側の眺望を望むことができます。