文具のとびら編集部
セーラー万年筆は、「伝統漆芸 麗」シリーズ第5弾として、日本各地の伝統美を活かした2種の漆塗り万年筆「石川 創作春慶加賀塗(そうさく しゅんけい かがぬり)万年筆」(写真上)と「長野 創作春慶木曽塗(そうさく しゅんけい きそぬり)万年筆」(同下)を2024年11月9日に発売した。ペン先は21金(中字・大型)で、価格は税込16万5,000円。
「石川 創作春慶加賀塗」と「長野 創作春慶木曽塗」の2種
「伝統漆芸 麗」は、“漆”を塗り上げ装飾する伝統漆芸を用いた筆記具のシリーズ。第5弾となる今回は、「石川 創作春慶加賀塗」と「長野 創作春慶木曽塗」の2種を追加。
加賀塗は、漆産地で名のある石川県加賀市の山中漆器の特性である優美さをもつ漆技法。同万年筆に施されている「創作春慶加賀塗」は、加賀市在住の三十年以上漆芸に携わっている作家、小林已眞(小林正俊)氏の作品。自然が育む静謐な流れや人の感情の豊かさに思いをはせた文様を現し、透明感のある奥ゆかしく優麗な漆芸は類を見ないものとなっている。漆芸家として長きに渡って漆に携わってきた小林氏の集大成といえるもので、下地となる漆の重ね塗りによる無数の表情を研鑽研究してきた作家ゆえ出来上がった作品となっている。
木曽漆器は、長野県塩尻市の宿場町の一つ、木曽平沢周辺で17世紀初頭より培われてきた伝統漆芸。同万年筆に施されている「創作春慶木曽塗」は、木曽漆芸家の岩原裕右氏が木曽堆朱に創意工夫を重ねて生み出したもの。何度も重ね塗りをして仕上げる木曽堆朱で下地を仕上げ、春慶塗の特徴といえる下地を浮き出させる手法を用いて創造性を高めながら、創作春慶塗を生み出した。何度も重ね塗りをして仕上げる木曽堆朱で下地を仕上げ、春慶塗の特徴といえる下地を浮き出させる手法を用いて創造性を高めながら、創作春慶塗を生み出した。感性豊かで味わい深い風合いをもつ、優美で優れた漆芸品となっている。
(広告の後にも続きます)
関連記事
【新製品】伝統技工で機能美を表現した万年筆「伝統漆芸 畷 万年筆 古美箔」
https://www.buntobi.com/articles/entry/news/020028/
【新製品】「長刀研ぎ万年筆」にブラックトリム登場
https://www.buntobi.com/articles/entry/news/019994/
【新製品】初めてパーツにグリーン系を採用「Rencontre万年筆」限定色
https://www.buntobi.com/articles/entry/news/019981/