クリスマスプディングの作り方
【材料】
(600ml入るボウル一つ分。プディングベイスンがなければ、耐熱性のボウルで代用可)
無塩バター・・・・・・30g (最初に計量して、すぐに冷凍庫に入れておく)
薄力粉・・・・・・30g
パン粉・・・・・・30g
ミックススパイス・・・・・・小さじ1/3(*詳細は下記参照)
ナツメグ・・・・・・小さじ1/3
シナモン・・・・・・小さじ1/3
マスカバド糖・・・・・・70g
(なければキビ糖でも大丈夫ですが、マスカバド糖のほうがコクが出るのでオススメ)
サルタナ・・・・・・50g
レーズン・・・・・・25g
カランツ・・・・・・50g
(サルタナ、レーズン、カランツは、製菓食材店で売っています。サルタナは少し酸味があって甘味がレーズンよりやや少なめ。カランツは粒が小さくて酸味が強く、味が濃い。揃わなければレーズンだけでも)
オレンジピール・・・・・・50g
ドライアプリコット・・・・・・15g
ドライイチジク・・・・・・15g
アーモンド・・・・・・10g
ブラムリーアップル(もしくは、紅玉など酸味のあるリンゴ。皮を剥いて)・・・・・・約150g
オレンジの皮・・・・・・オレンジ1/2個分
ブランデー・・・・・・25ml
卵・・・・・・1個
オレンジジュース・・・・・・オレンジ1/2個分
【ミックススパイスについて】
英国で売られている一般的な製菓用ミックススパイス(Mixed Spice)は、日本では入手が困難。手に入るものの中では、米国製の「パンプキンパイ・スパイス」がいちばん近いように思います。ミックススパイスは、文字通りスパイスを混ぜて、自分で作ることもできます。おすすめの配合は次の通りですが、好きなようにアレンジしても結構です。
〈お手製ミックススパイス〉
シナモン、コリアンダー……各大さじ1
ジンジャー、クローブ……各小さじ1
キャラウェイシード、ナツメグ……各小さじ1/2
【クリスマスプディングの作り方】
1. パン粉をサラサラの状態になるまでフードプロセッサーにかける(イギリスのパン粉は粉のようなものなのです)。
2. アプリコットとイチジク、リンゴをレーズンと同じくらいの大きさに刻む。アーモンドは細かく刻む。
3. ボウルにドライフルーツ類、リンゴ、アーモンドを入れる。
4. パン粉、薄力粉、砂糖、スパイス類を入れ、木べらで混ぜる。
5. チーズおろし器でキンキンに冷やしたバターを削る。チーズおろし器も冷やしておくとさらによし!
6. オレンジの皮を削り入れ、木べらで混ぜる。
7. ブランデー、卵、オレンジジュースを入れ、木べらで混ぜる。
8. 混ぜたらラップをして、冷蔵庫で一晩休ませる。
9. 翌朝、もう1度混ぜて、バターを塗った型に入れる。
10. オーブンペーパーを被せ、紐でしばる。もしくはアルミホイルでカバーしてもよい。
11. 鍋の底に耐熱の皿などを置き、鍋底がプディングに直接当たらないようにしてプディングを入れる。お湯はプディングの型の半分くらいまでくるようにし、3時間蒸す。
火加減は弱めの中火で、お湯がユラユラするくらい。グツグツ煮立たせるとプディング型が倒れることもあるので、倒れないくらいの火加減にします。また、火が弱すぎると蒸す時間が長くなります。
12. 鍋は蓋をする(今回は蓋が閉まらなかったので、アルミホイルを蓋代わりに利用)。蒸す時間が長いので、時々、お湯の量をチェックするのを忘れずに。お湯が減っていたら足すこと。
13. これが3時間蒸したもの。熱いので取り出す時に注意!
真ん中がグチュグチュしていなかったら大丈夫。冷めたら表面をオーブンペーパーで覆い、アルミホイルなどで蓋をして、クリスマスまで冷蔵庫で保管する。
ここからはクリスマス当日の作業です!
プディングは作った時と同じ要領で、食べる時刻の2時間前から蒸します。そして、食べる直前にブランデーソースを作ります。
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ブランデーソースの作り方
【材料】
無塩バター・・・・・・50g
薄力粉・・・・・・50g
牛乳・・・・・・500ml
砂糖・・・・・・50g
ブランデー・・・・・・適量
バターを鍋に入れ火にかけ溶かす。
2. バターが溶けたら、小麦粉をふるい入れ、泡立て器でよく混ぜながら粉気がなくなるまでしっかりと弱火で火を入れる。ここでしっかり火を入れておかないと、粉っぽく仕上がってしまうので注意。
3. 火が入ったら、牛乳、砂糖を入れ、混ぜる。
4. ブランデーを好きなだけ入れる(私の好みは大さじ2くらい)。
5. とろみが出てくるまでしっかり混ぜながら火にかける。この時、常に弱火を保つ。
ホワイトソースを作る要領で、とろみが出たら完成。
アルコールが大丈夫な人はここでブランデーを入れれば、ほろ酔いソースの完成です。冷たくなるとブリンブリンに固まるので、サーブするときは温め直します。
寒いクリスマスに熱々のプディングとソースは本当に特別です。
ちなみに、伝統的なサーブの仕方はさらに特別。プディングをサーブするときにブランデーをかけて、火をつけるのです。プディングが青い炎に包まれ、さらに幻想的で特別なものとなるでしょう!
Credit
写真&文 / The Pudding Party Tomo
– イギリス菓子研究家/パティシエ –
イギリスのプディングの美味しさをもっと多くの人に知ってもらいたいと活動する、イギリス菓子研究家、パティシエ。ル・コルドン・ブルー横浜校にて菓子ディプロムを取得。英国コッツウォルズのスリーウェイズ・ハウス・ホテルにてイギリス伝統菓子作りの腕を磨く。
〈The Pudding Party Tomoとイギリス菓子作り〉 https://youtube.com/channel/UCV1hGcG5t0SELBBiuJ1GqBA