編集部員が見つけた「ベターライフ=より良き日々」に役立つモノやコトを紹介する連載が始まりました。ファッションや日用品、おいしいおやつ、旅先で見つけたもの…など、リレー形式でお届けしていきます。
コンクリート調のスタイリッシュな店内。黄金色のワインが際立ちます。ワインやビール、パンは立ち飲みスタイルで。
自分の足で歩いて、東京を知る。
就職を機に、生まれ育った地元を出て上京してきたのが今年4月。気づけば東京生活も8か月目に突入しようとしています。地元の友人から「東京の素敵なお店、教えて!」と連絡をもらうことも増えてきた昨今ですが、私の東京の引き出しは、いまだ空っぽに近い状態。こちらに来て初めて気づいたことですが、東京という街は、地図で見ると確かに小さいのに、住んでみると、それはそれは大きくて、奥深い……。友人から連絡がくるたび、私が胸を張ってこの街を案内できる日はくるのだろうか、とちょっとした焦りすら感じるようになってきました。
そんなタイミングで始まった、本連載。せっかくなら、まだまだ知らない東京と仲良くなる機会にしたい! テーマは“街歩き”にすることに決めました。今まで降りたことのない、はじめましての駅で出合ったすてきなモノやコト。東京初心者の私ならではの視点で紹介できればと思います。
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下赤塚で見つけた、自家製パンとナチュラルワインが楽しめる店。
街歩きにぴったりな秋晴れの日。降り立ったのは、東武東上線・下赤塚駅。あまり馴染みがない駅かもしれませんが、“パン飲み”ができる素敵な店があると聞きつけやってきました。お目当ては、駅から5分ほど歩いた商店街にある、酒屋「まさもと」。100年以上続く酒屋の家系に生まれた店主の大木さんは、10代の頃から酒屋で修行を積み、その後、東京・江古田の人気ベーカリーカフェ「パーラー江古田」の姉妹店「まちのパーラー」で店長を務めたという経歴の持ち主。2016年、東武練馬駅で“飲める酒屋”をコンセプトに「まさもと」を独立開業し、2021年に現在の場所に移転してきたそう。
店に入って最初に迎えてくれるのは、パンが並べられた木製のショーケース。古道具店で見つけたフランスのアンティークだそうで、どっしりと存在感のある佇まいがかっこいい! 冷蔵ショーケースにはクラフトビールやボトルワインが陳列されていて、カウンターの奥にはビールサーバーも。いわゆる角打ちで自家製のパンもいただけるスタイルになっていました。
注文したのは、赤、白、泡のそれぞれのおすすめから選ぶグラスのナチュラルワイン(¥800)と、お酒に合うパンが3種スライスされた「パン盛り」(¥450)。パンはしっかりとした味わいのハード系で、ワインによく合う! お気に入りは山椒パンで、噛むたびに広がる山椒の香りと、アーモンドの甘味が見事にマッチ。たまらずおかわりしてしまいました。ワインも全種類いただきましたが、ミッシェル・ギニエという生産者が作った赤ワインは、果実味をしっかりと感じられて飲みやすい。パンとのペアリングを試すのも楽しかったです。
休日の夕方ごろに伺ったので、パンの数は少なめ。店を出るときには完売していました。パンを焼くのは一日一回とのこと。お目当てのものは、早い時間にゲットするのがおすすめ。
本日のワイン。左から、ミッシェル・ギニエ「ラ・ルヴォール」、ソイル・セラピー「キング クリエイター」、ソイル・セラピー「ラ・デクーヴェルト」。どれも、パンの香ばしい香りと相性抜群でした。
なんとなくハードルが高い気がして、これまで挑戦してこなかった“パン飲み”。当日も少し緊張しながら足を運びましたが、カウンターでは常連客の方が和気あいあいと会話をしていたり、まったりと過ごしている子連れの家族がいたり、各々が好きな時間を楽しんでいる様子。“パン飲み”初心者にも優しい、居心地のいい空間でした。ワインの試飲会も行っているそうなので、今度はぜひそちらにもお邪魔したい。
いい気分で店を出たあとは、商店街を散策したり、少し歩いたところにある乗蓮寺へ東京大仏を拝みに行ったり……。半日ほどの予定だったのに、気づけば日が沈むまで下赤塚を堪能していました。「東京と仲良くなる」を目標に始めた本連載。次回も素敵な出合いを紹介できるよう、楽しみながら街歩きを続けてみたいと思います。ぜひ、お付き合いください。
ずっと見てみたかった東京大仏。完成したときは、奈良の大仏、鎌倉の大仏に次いで3番目の大きさだったそう。
御朱印もゲット。中央には「東京大佛」の文字が。なんだか迫力を感じます。
Shop Informationまさもと
住所:東京都板橋区赤塚2-7-6 アプリコットガーデン
営業時間:12:00-20:00 (水、木、金曜日は17:00〜)*土曜日は15:00から角打ち可
定休日:日、月、火曜日
sake-masamoto.com
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Editor 編集MH
『&Premium』編集部。緑とお笑いとアイドルが好きです。最近は、YouTubeに上がる今年のM-1ネタを観るのが日課。