闘病中のセリーヌ・ディオンも登場。豪華セレブがきらびやかなドレスをまとい、「エリー・サーブ」のショーに集結

レバノン出身のデザイナー、エリー・サーブの45周年を記念したファッションショーがサウジアラビアの首都リヤドで行われ、セリーヌ・ディオン、ジェニファー・ロペス、ハル・ベリーら豪華セレブが集結。それぞれが「エリー・サーブ」の見事なドレスをまとってステージに登場し、デザイナーの輝かしいキャリアを祝した。マリ・クレールインターナショナルのフランス版デジタル記事よりお届け。

友情の物語


左より、カミラ・カベロ、セリーヌ・ディオン、エリー・サーブ、ジェニファー・ロペス、ハル・ベリー Photo: Getty Images

このデザイナーのキャリアにおいて、すべては忠誠心に関わることがわかった。だからこそ彼は、ショービジネス界の友人たちに囲まれて、(キャリアにおける)45本目のキャンドルを吹き消したかったのだ。エジプトやレバノンのセレブリティたちがいる。ベイルートは今でもブランドのアトリエの拠点だ。


2024秋冬プレタポルテ・コレクションのジャンプスーツをまとったロージー・ハンティントン=ホワイトリー Photo: Getty Images

またイタリア人俳優のモニカ・ベルッチや、イギリス人モデルのロージー・ハンティントン=ホワイトリー、花の刺繍(ししゅう)が施されたエリー・サーブのドレスをまとって2002年にアカデミー賞を受賞したアメリカ人俳優ハル・ベリーといったセレブリティもいる。


2002年アカデミー賞主演女優賞を受賞した際に着用したドレスをまとったハル・ベリー Photo: Getty Images for Elie Saab

このデザイナーはまた、音楽界の著名人とも特別な関係を築いている。例えば、レバノンの歌手ナンシー・アジュラムや米歌手で俳優のジェニファー・ロペスは、もっとも特別なレッドカーペットで、頻繁に「エリー・サーブ」を愛用している。そして、セリーヌ・ディオンも忘れてはならない。彼女がラスベガスでレジデンシー公演を行なっている間、衣装の70%はエリー・サーブによるものだった。デザイナー自身、(その事実を)私たちに思い起こさせるように話すのが好きだ。「私たちの間には25年にわたる友情と仕事があります」と60歳のデザイナーは裏付けている。


ローズスパンコールがあしらわれた見事なドレスでパフォーマンスを披露したセリーヌ・ディオン Photo: Rani Fawaz

このデザイナーがファッションショーに音楽をつけたいと依頼したとき、3人の女性たち(セリーヌ・ディオン、ジェニファー・ロペス、ナンシー・アジュラム)が応じた。米歌手カミラ・カベロもキャストに加わり、モデルたちにキャッチーなポップミュージックを届けた。


赤とシルバーのスパンコールでフラワーモチーフを描いたドレスとおそろいのブーツでパフォーマンスを行ったカミラ・カベロ Photo: Getty Images

元祖スーパーモデルのエヴァ・ハーツィゴヴァやヘレナ・クリステンセン、英モデルのジョーダン・ダン、ヴィクトリアズ・シークレットのエンジェルとして有名な南アフリカ出身のキャンディス・スワンポール、米モデルのアメリア・グレイといったモデルたちに加えて、歌姫たちは約30人のダンサーを従えた。


2024秋冬オートクチュールコレクションのルックに身を包んだジェニファー・ロペス Photo: Getty Images

このイベントの振付師を務めたのは、スペイン人アーティストのBlanca Li(ブランカ・リー)氏で、パリのラ・ヴィレット(パリのコミューンに位置するコンサート兼イベントホール)の現会長だ。「このショーはさまざまなコレクションで構成され、それぞれにテーマ、世界観、エネルギーがありました。音楽、ダンス、そしてショーは、自然に全体を形作る必要がありました」と語る彼女は、2か月かけて楽譜の仕上げを行った。

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エリー・サーブはすでに2024年1月からプレタポルテ・コレクションを2回、オートクチュール・コレクションを2回発表しているが、今年5回目のファッションショーとなった今回は、メゾンのアーカイブから20%、約300着の衣装が次々と登場する50分間のショーを繰り広げた。

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全ルックのスタイリングは、仏版『Vogue』元編集長のカリーヌ・ロワトフェルドが担当した。色とりどりのラインストーン、希少な刺繍、王道のトレーン、官能的な透け感、きらめくファブリックがいたるところで見られた。

エリー・サーブはこの素晴らしい節目を今後しばらく活かせるはずだ。しかし、彼はすでに自社の次のプロジェクトを念頭に置いている。2017年から世界を巡回している回顧展「Christian Dior: Designer of Dreams(クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ)」のように、彼のキャリア全体をたどるような展覧会を開催したいと考えているのだ。そのディオールの回顧展は11月21日(現地時間)からスタートされる予定だ。もちろんリヤドで。(「リヤド・シーズン2024」のイベントとして行われるとのこと)

※(  )内編集部注

translation & adaptation: Akiko Eguchi

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